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プロ野球

【2020ドラフト展望:広島】即戦力投手を補強しつつ将来を見据えた指名を展開すべき

yuma

2020.10.18

複数球団による競合が確実な早川。一本釣りを狙って他の即戦力投手を指名する可能性も十分ある。写真:山手琢也

複数球団による競合が確実な早川。一本釣りを狙って他の即戦力投手を指名する可能性も十分ある。写真:山手琢也

 いよいよ26日に迫った2020年ドラフト会議。各チームの育成状況や弱点を踏まえた上で、「誰を指名するか」ではなく「誰を指名するべきか」という観点からドラフトを展望する。

【2020年ドラフトのテーマ】
・先発・リリーフ両方で即戦力投手を指名
・長打力を秘めた右打ちの高校生を指名

 佐々岡新政権となった2020年シーズンは、開幕から波に乗れないまま2年連続Bクラスに終わろうとしている。中でも、中崎、今村猛、K・ジョンソンら投手陣で3連覇を支えた選手の苦戦が目立ち、チームは新たな時代への転換期に差しかかりつつある。

 一方で新人ながらエースレベルの投球を続ける森下暢仁に加え、センターラインに坂倉将吾、小園海斗などの若手有望株を有しており、新たな時代に向けて視界は良好と言えよう。彼らを中心としたチーム作りを前提に、数年先をも見据えたドラフトを展開していきたいところだ。
 
 チームの現状を改めて確認すると、投手陣では中堅層の弱さが目立つ。薮田和樹(14年2位)、岡田明丈(15年1位)、矢崎拓也(16年1位)といった上位指名投手が軒並み継続的な戦力となれず、働き盛りの25~28歳あたりの層が薄くなっている。

 その分、下の世代にしわ寄せが行き、アドゥワや遠藤淳志らが十分な育成期間を取れないまま一軍で起用されている現状を鑑みると、即戦力投手を複数補強しておきたい。左右バランスを考えると早川隆久(早稲田大)への入札が望ましいが、競合が少なそうな栗林良吏(トヨタ自動車)への入札もありだろう。

 また、防御率リーグワーストのブルペン陣は、外国人補強が不透明な状況を踏まえると、ドラフトでぜひ確保しておきたい。下位指名で大卒社会人の指名は15年のオスカルまで遡るが、今年は下位でも即戦力投手を補強するべきだろう。即戦力度の高い森博人(日体大)や川瀬航作(日本製鉄広畑)、中川颯(立教大)ら変則投手を加えても面白い。
 

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