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広島のドラ1指名・栗林良吏はどんな選手? 社会人で大きく成長を遂げた即戦力右腕

THE DIGEST編集部

2020.10.26

大学時代は順位縛りもあってどこからも指名がなかった栗林。今回は晴れて1位指名を勝ち取った。写真:産経新聞社

 26日に行われたドラフト会議で、広島はトヨタ自動車の栗林良吏を単独1位で指名し、交渉権獲得に成功した。彼が一体どんな選手なのかを紹介しよう。

【名前】栗林良吏(くりばやし・りょうじ)
【生年月日】1996年7月9日(24歳)
【出身地】愛知県
【身長/体重】177cm/80kg
【守備位置】投手
【投打】右投右打
【経歴】愛知黎明高→名城大→トヨタ自動車
 社会人ナンバーワンの呼び声高い右腕。名城大時代は通算32勝を挙げて大学日本代表にも選ばれ、ドラフト候補にも挙がっていたが、「2位以内」という順位縛りもあって指名を見送られた。だが、トヨタ自動車へ進んで、投手として一回りも二回りも成長を遂げた。ストレートは最速153キロに達し、変化球はそれまで使っていたスライダーに代えてカットボール、カーブ、フォークを軸とするなどピッチング全体が進化。都市対抗の決勝で先発を任されるなど大舞台も経験した。

 総合力の高さ、即戦力度に関しては早川隆久(早稲田大)よりも高い評価を与える関係者も少なくない。名城大では元中日の山内壮馬コーチから指導を受け、社会人の名門でも活躍、自ら「大人のピッチング」を意識していると語るなど、プロ1年目から即ローテーションで活躍するだけの素地は整っている。

構成●THE DIGEST編集部