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MLB

日本ハム・有原航平のポスティング決定へ! 米メディアは“菊池雄星と同じ”4年58億円を予想

SLUGGER編集部

2020.11.24

ポスティングが容認された有原。FA市場でも注目される先発右腕の評価とは? 写真:徳原隆元

ポスティングが容認された有原。FA市場でも注目される先発右腕の評価とは? 写真:徳原隆元

 日本ハムは23日、有原航平と西川遥輝に対し、今オフのポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を認める方針であることが報じられた。同一球団が複数の日本人選手を同年度にポスティング申請するのは史上初となる。

 2019年に最多勝を獲得した有原、盗塁王3回のスピードスター西川に対してはメジャー球団から関心が寄せられているが、過去の日本人選手の成功例もあってか、有原に対しての注目度は一層高く、複数媒体が移籍先候補や予想契約額に関する記事を寄稿している。中でも『CBSスポーツ』は、60億円に迫る“大胆”な契約を予想している。

 同局は、現地時間19日に掲載した記事の中でメジャー移籍を目指す右腕について、「28歳のアリハラはパンデミックにより短縮された2020年シーズンに132.2回、防御率3.46、106奪三振を記録した。昨年は164.1回、防御率2.46、161奪三振とし、日本のサイ・ヤング賞に相当する沢村賞の候補に入った」と紹介している。そして、有原の持ち球はストレート、カッター、スライダー、スプリッターの4球種があり、その能力は「メジャークラス」と報じた。
 
 では、果たして有原のFA市場の立ち位置はどうなのか。同局は、サイ・ヤング賞を獲得したトレバー・バウアーが先発投手の中で明らかなナンバーワンとし、マーカス・ストローマンがクオリファイング・オファー(1年契約での残留申請)を受諾してニューヨーク・メッツ残留を決めたことから、チャーリー・モートン(37歳)と田中将大(32歳)が2番手と全体像を解説。

 その上で、「アリハラはMLBでの実績は何もないものの、モートンやタナカに代わる若い選択肢」として、28歳の若さが市場において有利になると分析。契約額は「シアトル・マリナーズは2年前にユウセイ・キクチと4年5600万ドル(約58億1100万円)の契約を交わしたが、これがアリハラの契約の基準となるかもしれない」と、今季推定年俸1億4500万円からの超大幅昇給の可能性を予想している。

 もっとも、今季はコロナ禍によってメジャー全球団が大きな赤字を計上しており、オフのFA市場はかなりの“厳冬”が予想されている。メジャーでの実績、日本でも圧倒的なキャリアを残していない有原に対して、『CBSスポーツ』の予想契約額はやや“楽観的”な感もある。また、「基準」となる菊池自身も、過去2年間は41先発で8勝15敗、防御率5.39と結果を残せておらず、“悪い方”で基準となってしまう可能性もなくはない。 

 有原云々というより、その取り巻く環境の難しさが例年の比ではない中で、果たして日本ハムのエース右腕はメジャー移籍を、自身の望むような契約で勝ち取れるのか。動向を注目していきたい。

構成●SLUGGER編集部

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