プロ野球

「小学校のときに空き地で野球やっているような気持ちだった」トライアウトを終えた新庄剛志が手応え明かす。第4打席でタイムリー

THE DIGEST編集部

2020.12.07

この日トライアウトに参加した48歳の新庄さんが手応えを明かした。写真:徳原隆元

 12月7日、プロ野球の12球団合同トライアウトが神宮球場にて行なわれ、48歳でプロ野球復帰を目指す新庄剛志さんが参加。第4打席でタイムリーを放つなど、存在感を存分にアピールした。

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 日本ハム時代に着用した背番号「1」のユニフォームを着用して登場した新庄さん。元広島の平岡敬人と対戦した第1打席は二ゴロ、元阪神の高野圭佑との第2打席は1度もバットを振ることなく四球とし、午後の部へ突入。第3打席は日本ハム・吉田侑樹の直球に振り遅れ二ゴロとしたが、元ヤクルトの左腕・日隈ジュリアスとの第4打席ではレフト前へのタイムリーを放った。
 
 トライアウト終了後のインタビューでは、タイムリーを放った第4打席について「今回無観客でテンションめちゃくちゃ下がったけど、ランナーがいてくれてアドレナリンが出てボールがよーく見えた」とコメント。「バリから1年前にプロ野球選手になるって言って、正直妥協、無理じゃないかなっていう時期もあった。けどみんなの応援があって、この場に立てたことが打席の中で自分に対して感動していた」と振り返っている。

 さらに「小学校のときに空き地で野球やっているような気持ちだった」と打席での心境を明かし、「ポイントは目だった。見えてる。ものすごい見えてる」と手応えをにじませた。「さっきタイムリー打ったときに、追い込まれてもなんか大丈夫だった。前の2打席が凡退してたから逆に落ち着いていこうっていう気持ちになることができた」と笑顔で語っている。

 また、この日の落ち着いた入り方について聞かれると、「ここに立つことがパフォーマンスでしょう。だって48歳ですもん」と新庄。「緊張じゃないんだけど。いままでの人生でなかった球場入りの仕方だった」としみじみと語った。

構成●THE DIGEST編集部