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田中将大は「市場に残る先発投手では2番手」と現地メディア。気になる去就はアメリカ以外に限らない?

THE DIGEST編集部

2021.01.14

いまだ去就が不透明な田中。現地メディアの評価は依然高いものの、その行く末は…。(C)Getty Images

いまだ去就が不透明な田中。現地メディアの評価は依然高いものの、その行く末は…。(C)Getty Images

 コロナ禍の影響もあって、今オフのFA市場の動きは相当に鈍い。サイ・ヤング賞投手トレバー・バウアーや大型捕手JT・リアルミュート、首位打者DJ・ラメイヒュー、外野手最高評価のジョージ・スプリンガーらもまだ移籍先は決まっていない。

 もっとも、トップクラスの彼らにはすでにオファーは届いており、契約の中身や球団を選定する立場にあるから、まだいい。問題は“下”のランクの選手たちだ。年が明けても100人以上がまだ市場にあふれており、田中将大もその一人にあたる。

 一部報道では「楽天復帰説」も流れているが、田中のメジャーでの需要は今でも十分にあるようだ。移籍情報を取り扱う大手メディア『MLBトレード・ルーマーズ』は現地時間11日、「今も市場に残っているトップ10FA選手」という記事を寄稿し、その中で田中の“現況”を紹介している。

 同サイトは毎年オフに「FAランキングトップ50」という詳細な移籍情報をまとめて人気を博しており、田中は全体10位に位置付けられていた。しかし先に述べた通り、今オフの移籍市場の動きは鈍く、田中より上の順位の選手で移籍が決まったのは、マーカス・ストローマン(6位)、キム・ハソン(7位)、ケビン・ゴースマン(9位)の3人だけ。
 
 しかし、韓国からポスティング移籍したキム以外の2人は、所属球団からの残留申請を受け入れており、市場には出ていない。つまり、実質的にトップ10で移籍が決まったのは一人だけということだ。

 果たして11日の記事において、同サイトはまず、「バウアーを除いて、FA&トレードともに先発投手の市場は急速に縮小している」と言及。理由は先に挙げた両先発投手が残留したことに加え、ダルビッシュ有と2018年サイ・ヤング賞投手のブレイク・スネルの電撃トレードでエース級が不在となり、さらには先日ポスティング移籍を断念した菅野智之(巨人)も市場から消えたからだ。

 だからこそ、『MLBトレード・ルーマーズ』は「こういう状況にあって、タナカはFA市場に残された(バウアーに次ぐ)先発2番手である」と“断言”している。そして、ヤンキースとの再契約が濃厚視されていたものの、「球団は現時点で彼と契約しようと努力していない」とも語り、どの球団にもチャンスがあることも伝えた。加えて、「タナカは日本復帰のドアを閉じてはいない」として日米間での争奪戦の可能性にも触れている。

 果たして田中の今季はヤンキース、それとも別の球団になるのか、はたまた日本復帰か。その去就から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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