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"恐怖の1番打者"スプリンガーは6年158億円の大型契約ゲット! 振られ続けたブルージェイズがついに補強成功

SLUGGER編集部

2021.01.20

スプリンガーは大舞台での強さも持ち味。ポストシーズン通算19本塁打は歴代4位タイだ。(C)Getty Images

スプリンガーは大舞台での強さも持ち味。ポストシーズン通算19本塁打は歴代4位タイだ。(C)Getty Images

 各球団がコロナ禍で緊縮財政に動く中、ブルージェイズは今オフに「大型補強をする」と明言した数少ないチームだった。FAでは昨年に首位打者を獲得したDJ・ラメイヒューやサイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアー、トレード戦線では球界No.1遊撃手のフランシスコ・リンドーア、そしてポスティングの菅野智之(巨人)にも食指を延ばしていた。

 しかし、ラメイヒューはヤンキースと再契約、リンドーアはメッツにさらわれ、菅野とは交渉が不成立に終わるなど、これまでフラれ続けて補強らしい補強ができずに1月中旬を迎えた。

 だが20日、ついにブルージェイズの“想い”が実った。FA選手ビッグ4の一角、ジョージ・スプリンガーと6年1億5000万ドル(約158億円)で契約したのだ。オールスター選出3回を誇る右打ちの外野手は、19年に39本塁打&OPS.974を記録。そして、MLB歴代4位となる通算39本の先頭打者本塁打を放っている“恐怖の1番打者”でもある。
 
 スプリンガーは昨オフにチームぐるみでのサイン盗みスキャンダルが発覚したアストロズの一員だっただけに、実力には疑問符を付ける人もいるかもしれないが、そうではない。昨季はリーグ7位の14本塁打、キャリア2位のOPS.899と、サイン盗みに頼らずとも成績を残せることを証明して見せた。だからこその大型契約、というわけである。

 なお、スプリンガー争奪戦は、最終的にはメッツとの一騎打ちだったと言われており、ブルージェイズはリンドーアをさらわれたリベンジを果たした形となった。ロス・アトキンスGMは「“エリート級”FA選手を複数チームに加えたい」と述べており、引き続きバウアーの争奪戦にも参戦する構え。これからの動向にはまだまだ目が離せない。

構成●SLUGGER編集部

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