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「新たな球種は必要ない」前田健太の“挑戦“に現地メディアは否定的?スライダー、シンカーの質の向上を提言

THE DIGEST編集部

2021.03.01

変化球のバリエーションを増やそうとする前田に対して、現地メディアは「不要だ」と分析結果を突きつけた。(C)Getty Images

変化球のバリエーションを増やそうとする前田に対して、現地メディアは「不要だ」と分析結果を突きつけた。(C)Getty Images

 ツインズの前田健太は新シーズンに向けて、変化球のバリエーション充実を図っているが、現地メディアはこの新たな取り組みに否定的なようだ。

 昨シーズン、11試合で6勝1敗、防御率2.70という成績を残し、WHIPはメジャートップの0.75を記録した前田。8者連続奪三振で球団新記録を打ち立てるなど印象に残る活躍も見せ、チームの地区優勝に大きく貢献した。そのピッチングの軸となったのはスライダーとスプリットだったのだが、今年はさらにツーシーム、カットボール、カーブをレパートリーに加えることを本人が示唆した。

 この件に関して、現地メディア『Twins Daily』が興味深い見方を示している。同メディアは、これら3種類の球種のうちでどれを採用すべきかと問うた上で、前田の既存の変化球を分析。その結果、「新たな球種は必要ない」という意外な結論を出したのだ。
 
 分析によれば、ツーシーム、カットボール、カーブはいずれも、既存の変化球で代替が可能だという。例えば、「左打者のインコースへ投げ込むカットボールの効果は、すでにストレートで達成されている」「右打者に対しては、今のスライダーで十分な効果が得られる」「前田はすでに左打者に対して大きな変化で緩急をつけられるスライダーを持っているため、カーブは基本的には不要」といった具合だ。

 同メディアは、新シーズンの前田に必要なのは、昨シーズンの成功を支えたスライダーの質の維持と左打者へのシンカーの向上だと主張する。「それは全く新しいピッチングではないが、すでに有しているレパートリーに新たな一面を加えるもの」だとして、変化よりもグレードアップに近いものを求めているようだ。最終的にどのような判断を下し、どんな進化を見せてくれるのか。新シーズンの前田に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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