プロ野球

【オリ熱コラム2021】初の開幕投手を務める山本由伸が調整最終段階へ。巨人・菅野とのエース対決に意気込み十分

どら増田

2021.03.12

初の開幕投手を務める予定の山本由伸。押しも押されぬチームのエースとして、さらなる活躍が期待される。写真:田口有史

 初の開幕投手が決まっているオリックスの"エース"山本由伸が、12日に京セラドーム大阪で行なわれる巨人とのオープン戦に先発する。前回は5日に横浜スタジアムでのDeNA戦で、5回を76球、1本塁打を含む5安打3失点を喫したが、球のキレは十分。現在はさまざまな球種を試している段階で、本人は「いい感じ」と順調な調整を強調する。

 10日には実家が隣りで幼馴染みでもあるキャッチャー頓宮裕真とともに、地元の岡山県備前市から特別観光大使に任命され、委嘱式に臨んだ。田原隆雄市長から「開幕戦で夢のバッテリーができたら素晴らしいなと思います」とエールを送られた由伸は「チームは長い間、開幕戦を勝てていないので、まずはいいスタートを切れるように、責任を持っていい投球をしたいと思います」と抱負を述べた。頓宮が攻守ともに好調なこともあり、「開幕幼馴染みバッテリー」も実現濃厚だ。
 
 中嶋聡監督が「今までのことは関係ない」とリセットを強調していた開幕戦の連敗についても、避けることなく自ら口にしたところに由伸の覚悟が感じられる。開幕投手の重圧は「今のところ大丈夫です」と笑ったが、「俺が連敗を止めてやる」という気持ちもかなり強いだろう。

 前回登板後の調整については「過ごし方はあまり変わらないんですけど、前回はボールが続いたりとか、納得いかないところとかいっぱいあったので、しっかり練習できました」と振り返ると、「公式戦を意識した投球というか、オープン戦の中では一番しっかり投げる試合になると思います。いろいろと試しながらいい投球ができたら」と続けた。球数は「多分、100球投げると思う。7回ぐらい投げられたらいいかな。しっかり引き締めたピッチングをしたい」と細かいミスの修正に意欲を見せている。
 
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