メジャー3年目を迎える菊池雄星。2年連続で防御率5点台の不本意な成績が続いている中、その“覚醒”をデータサイトが予測した。
『FanGraphs』は「ユウセイ・キクチは、マリナーズのローテーションを無視できないものにする」との見出しで日本人左腕の特集記事を寄稿。「彼を2021年のブレイク候補と信じたいのであれば、その意見を後押しするデータは十分に存在する」と断言し、1年目から2年目にかけて改善した2つのポイントを挙げた。
まず1つ目は、速球のスピードである。1年目は平均92.5マイル(約149キロ)だったが、2年目の去年は95マイル(約153キロ)までアップ。このスピードアップにより、空振り率は15.9%から30.8%に2倍近く上昇し、被長打率も.525→.354にまで低下した。
2つ目は球種別の投球割合である。4シームが投球の大半を占め、2番目に多い球種はカーブだった1年目に対し、2年目はカッターを4割以上投じてカーブを封印。その結果、奪三振割合は16.1%から24.2%に改善、ゴロ率も44%から52%に良化した。
一方で、2年目も防御率が振るわなかった理由については「彼がストライクを取るのに苦労した時に、バッターは活路を見出した」と指摘。素晴らしい球威を生かす意味ために、有利なカウントで勝負をすることがカギだと結論付けた。
1年目から2年目の進化に関するデータは、菊池がMLBの環境へ適応を続けていることを示しているのだろう。日本球界屈指の豪腕が、いよいよ本領を発揮するシーズンとなるだろうか。勝負の3年目に注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
『FanGraphs』は「ユウセイ・キクチは、マリナーズのローテーションを無視できないものにする」との見出しで日本人左腕の特集記事を寄稿。「彼を2021年のブレイク候補と信じたいのであれば、その意見を後押しするデータは十分に存在する」と断言し、1年目から2年目にかけて改善した2つのポイントを挙げた。
まず1つ目は、速球のスピードである。1年目は平均92.5マイル(約149キロ)だったが、2年目の去年は95マイル(約153キロ)までアップ。このスピードアップにより、空振り率は15.9%から30.8%に2倍近く上昇し、被長打率も.525→.354にまで低下した。
2つ目は球種別の投球割合である。4シームが投球の大半を占め、2番目に多い球種はカーブだった1年目に対し、2年目はカッターを4割以上投じてカーブを封印。その結果、奪三振割合は16.1%から24.2%に改善、ゴロ率も44%から52%に良化した。
一方で、2年目も防御率が振るわなかった理由については「彼がストライクを取るのに苦労した時に、バッターは活路を見出した」と指摘。素晴らしい球威を生かす意味ために、有利なカウントで勝負をすることがカギだと結論付けた。
1年目から2年目の進化に関するデータは、菊池がMLBの環境へ適応を続けていることを示しているのだろう。日本球界屈指の豪腕が、いよいよ本領を発揮するシーズンとなるだろうか。勝負の3年目に注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部