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高校野球

「とにかくゲームを作れなかった」大阪桐蔭の名将・西谷監督が自身初の初戦敗退

SLUGGER編集部

2021.03.23

02年秋の就任以来、7度の全国制覇とまさに華々しい戦績を築いてきた西谷監督だったが……。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

02年秋の就任以来、7度の全国制覇とまさに華々しい戦績を築いてきた西谷監督だったが……。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

3月23日の第93回選抜高校野球大会の第2試合で、まさかの展開が起こった。名門・大阪桐蔭高が、智弁学園との激闘の末、6対8で敗退したのだ。2010年代に2度の春夏連覇を果たした名将・西谷浩一監督が、自身にとっても初めての初戦敗退を振り返った。

「とにかくゲームを作れなかった」

 会見で西谷監督は、再三こう繰り返した。

 初回、エースの松浦慶斗が、四球などもからんで無死満塁のピンチを招き、いきなり4失点。これについては「もともと立ち上がりのいいピッチャーではないので、一つのポイントになるだろうとは思っていた」と振り返った西谷監督だが、智弁学園の先発、西村王雅の好投は予想外だった。
 
 5回まで大阪桐蔭打線は内野安打1本に抑え込まれ、なかなか点が取れない。「(西村君は)余裕をもって投げられていた」と、西谷監督は脱帽。「本来なら逆にプレッシャーをかけなければいけなかった」と追う展開の苦しさを語った。

 6回表に2点を取り返したものの、その裏に二番手の関戸康介が打たれて突き放された。計5人の投手をつぎ込む総力戦は西谷監督も「ちょっと記憶にない」と言うほど、大阪桐蔭としては異例の展開となったが、7回裏にも1点を追加されて追いつけず。“平成最強校”の令和への船出は厳しいものとなった。

構成●SLUGGER編集部

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