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MLB

大谷翔平は「28本塁打&11勝」でカムバック賞!? 元GMは「最高の二刀流としての地位を確立する」と大胆予想!

THE DIGEST編集部

2021.03.26

オープン戦で投打ともに躍動を続ける大谷。レギュラーシーズンでも二刀流での活躍を期待する声は少なくない。(C)Getty Images

オープン戦で投打ともに躍動を続ける大谷。レギュラーシーズンでも二刀流での活躍を期待する声は少なくない。(C)Getty Images

 2021年メジャーリーグにおいて、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の存在は日米ともに大きな注目を集めている。

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 メジャー1年目の2018年、大谷は投打二刀流として活躍を続けていたが、途中に右ヒジを痛めてオフにトミー・ジョン手術。2年目は打者に専念するも、9月にはヒザにメスを入れた。そして3年目の昨季は“二刀流復活イヤー”として期待されたが、調整不足も祟って投打ともに大不振に終わっていた。

 しかし、失意から一転、この春に大谷が見せている輝きは1年目を彷彿、いやそれ以上かもしれない。下半身のフィジカル・トレーニングを中心に取り組んだ結果、屈強だった肉体がさらに進化し、6kg近く増量して体重100kgを超えた。しかもスピードを失わずにパワーが強化され、しかも実戦で数字も残しているのだ。

 打っては、24日までのオープン戦10試合に出場して全試合でヒットを放ち、打率.600(25打数15安打)、4本塁打、OPS1.701、2盗塁と好調を維持。投げても3試合で0勝2敗、防御率7.88ながらも、8イニングで11三振を奪い、メジャーで自己最速となる101.9マイル(約164キロ)をマークするなど、ヒジの状態も復活した姿を見せている。

 こうした投打二刀流の活躍を受け、大谷を今季の「カムバック賞」(病気や怪我、不振から華々しく復活した選手に贈られるアウォード)に“推薦”しているのが、シンシナティ・レッズやワシントン・ナショナルズなどでGMを務めたジム・ボウデン氏だ。
 
 ボウデン氏は現地時間3月24日、スポーツメディア『ジ・アスレティック』に「2021年シーズンにおける『21』の予想」と題した記事を寄稿。「開幕までに大型遊撃手のフランシスコ・リンドーアが10年3億2000万ドルで契約延長」など、自身の作り上げた情報網や野球観から計21個の“予想”を載せている中で、大谷についても記述した。

「ショウヘイ・オオタニがア・リーグのカムバック賞を受賞する。打撃では打率.290、出塁率.377、長打率.588、28本塁打&118打点を記録する。投手としては20先発して11勝4敗、防御率3.41だ。ベーブ・ルース以降では、メジャー史上最高の二刀流としての地位を確立するだろう」

 28本塁打+11勝。あまりに大胆すぎる予想にも思えるが、OP戦の仕上がりを見ていると、確かにボウデン氏の見立てが実現しても不思議ではないかもしれない。20先発というのも非常に“リアル”なラインだ。エンジェルスは今季先発6人ローテーションを採用。一度も離脱することなく投げれば、26~27先発前後となる。その中で疲労回復や打者との組み合わせを考えると、20先発というのは大きな離脱をしないという意味でも大事な数字と言えるだろう。

 実際、『オレンジカウンティ・レジスター』紙のジェフ・フレッチャー記者も、「身体の状態を維持できるかどうか。20先発に到達するなら、それは成績もいい状態であるということ」として、20先発を投打二刀流で過ごす上での“最低”ラインとしている。

 あくまで予想は予想。ボウデン氏の予想した数字を大谷はクリアするかもしれないし、それ以上の結果を残すかもしれない。ただ、その“期待”に応えた暁には、日本ハム時代の2016年と同様の二刀流フル稼働が達成され、カムバック賞にとどまらず、MVP受賞も十分にあり得るだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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