これこそが、日米の野球ファンが待ち望んだ姿かもしれない。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平投手は現地時間21日、サンディエゴ・パドレスとのOP戦に「1番・投手」で先発出場。打っては初回にシングルヒットを放ち、第2打席は四球。投げては4回1失点、5奪三振と躍動してみせた。
【PHOTO】全米に衝撃を与えた大谷翔平の二刀流、はじける笑顔、日本代表での秘蔵ショットも大公開!
ナ・リーグでの試合を想定した試合とあり、DH制がなかったこの試合。エンジェルスは、1番打者に大谷を据えた。レギュラーシーズンで先発投手が1番で先発出場するのは1916年以来105年ぶりとのことであり、OP戦といえども異例の事態であるのは間違いない。
しかし一方で、日本のファンからすれば「1番・投手」の大谷のインパクトは忘れ得ないものだろう。日本ハム時代の2016年7月3日のソフトバンク戦、大谷は「1番・投手」で出場するとプレーボール直後の初球を完璧に捉えて先頭打者ホームラン。そして、8回10奪三振の好投で首位を走るチームを叩きのめし、逆転優勝のきっかけになった試合でもあった。
果たして、“1722日ぶり”となる「1番・投手」は、初回の第1打席、2018年サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルの高め速球をセンター前へ打ち返す幕開けとなった。これでOP戦9試合連続ヒットを記録。その後に初回のマウンドへ。先頭打者に右翼線三塁打を許したものの、若きスーパースター、フェルナンド・タティスJr.はフルカウントから空振り三振。後続の遊ゴロの間に先取点を許したが、99マイル(約159キロ)を記録と悪くない出来だった。
そして2回は三振を含む8球で三者凡退とし、3回の第2打席では四球で出塁を記録。しかし、その裏のマウンドはヒットに2つの四球と荒れ模様で満塁のピンチを招く。それでも、タティースJr.との対戦で最速101マイル(約163キロ)を計時したのをはじめ、2つの三振などで窮地を脱したのだった。これにリズムが乗ったか、4回も1三振を含む三者凡退に打ち取って見せる。
さらに4回、第3打席で大谷は、元セーブ王のマーク・マランソンのカーブを左中間に運ぶヒット。快足を飛ばして二塁を狙ったが、中継プレーでアウトに。しかし、これで3打席連続出塁と、打撃の好調ぶりを見せつけた。5回からは途中交代して“大谷劇場”は幕を閉じている。
この大谷の投打にわたる活躍に、「サイ・ヤング賞からヒットを打ち、MVP候補を三振に仕留めた」と興奮模様で伝えたのは、地元メディア『オレンジカウンティ・レジスター紙』のジェフ・フレッチャー記者だ。さらに『ベースボール・アメリカ』誌のカイル・グレイサー記者も、「ショウヘイ・オオタニは球界が100年以上も見られなかった、信じがたい才能を証明している」として、衝撃を受けたようである。
果たして大谷はレギュラーシーズンも、投打で大活躍できるのか。少なくとも、その期待に胸が膨らんでいるのは日本のファンに限った話ではない。
構成●THE DIGEST編集部
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平投手は現地時間21日、サンディエゴ・パドレスとのOP戦に「1番・投手」で先発出場。打っては初回にシングルヒットを放ち、第2打席は四球。投げては4回1失点、5奪三振と躍動してみせた。
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ナ・リーグでの試合を想定した試合とあり、DH制がなかったこの試合。エンジェルスは、1番打者に大谷を据えた。レギュラーシーズンで先発投手が1番で先発出場するのは1916年以来105年ぶりとのことであり、OP戦といえども異例の事態であるのは間違いない。
しかし一方で、日本のファンからすれば「1番・投手」の大谷のインパクトは忘れ得ないものだろう。日本ハム時代の2016年7月3日のソフトバンク戦、大谷は「1番・投手」で出場するとプレーボール直後の初球を完璧に捉えて先頭打者ホームラン。そして、8回10奪三振の好投で首位を走るチームを叩きのめし、逆転優勝のきっかけになった試合でもあった。
果たして、“1722日ぶり”となる「1番・投手」は、初回の第1打席、2018年サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルの高め速球をセンター前へ打ち返す幕開けとなった。これでOP戦9試合連続ヒットを記録。その後に初回のマウンドへ。先頭打者に右翼線三塁打を許したものの、若きスーパースター、フェルナンド・タティスJr.はフルカウントから空振り三振。後続の遊ゴロの間に先取点を許したが、99マイル(約159キロ)を記録と悪くない出来だった。
そして2回は三振を含む8球で三者凡退とし、3回の第2打席では四球で出塁を記録。しかし、その裏のマウンドはヒットに2つの四球と荒れ模様で満塁のピンチを招く。それでも、タティースJr.との対戦で最速101マイル(約163キロ)を計時したのをはじめ、2つの三振などで窮地を脱したのだった。これにリズムが乗ったか、4回も1三振を含む三者凡退に打ち取って見せる。
さらに4回、第3打席で大谷は、元セーブ王のマーク・マランソンのカーブを左中間に運ぶヒット。快足を飛ばして二塁を狙ったが、中継プレーでアウトに。しかし、これで3打席連続出塁と、打撃の好調ぶりを見せつけた。5回からは途中交代して“大谷劇場”は幕を閉じている。
この大谷の投打にわたる活躍に、「サイ・ヤング賞からヒットを打ち、MVP候補を三振に仕留めた」と興奮模様で伝えたのは、地元メディア『オレンジカウンティ・レジスター紙』のジェフ・フレッチャー記者だ。さらに『ベースボール・アメリカ』誌のカイル・グレイサー記者も、「ショウヘイ・オオタニは球界が100年以上も見られなかった、信じがたい才能を証明している」として、衝撃を受けたようである。
果たして大谷はレギュラーシーズンも、投打で大活躍できるのか。少なくとも、その期待に胸が膨らんでいるのは日本のファンに限った話ではない。
構成●THE DIGEST編集部