高校野球

【センバツ】東海大菅生が劇的サヨナラで史上初の8強入り! 剛腕・畔柳が快投した中京大中京は常総学院に15点大勝

THE DIGEST編集部

2021.03.27

中京大中京のエース畔柳は気迫のこもったピッチングで見事に常総学院打線を封じた。 写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 第93回選抜高校野球大会(センバツ)は3月27日、甲子園球場で2回戦の3試合が開催され、智弁学園(奈良)、東海大菅生(東京)、中京大中京(愛知)がそれぞれベスト8進出を決めた。

 第一試合は初戦の大阪桐蔭戦(大阪)でMAX150キロ超の松浦慶斗(3年)、関戸康介(3年)を打ち崩した智弁学園打線が好調ぶりを見せつけた。1点を追う3回裏に垪和拓海(3年)、前川右京(3年)、山下陽輔(3年)の3者連続タイムリーであっという間に逆転すると、4回と6回にもそれぞれ1点を加点。投げては先発右腕の小畠一心が一人で投げ抜いて、広島新庄の猛攻を交わした。

 春夏通じて初の8強入りを目指した広島新庄を破った智弁学園は、全国制覇を果たした16年以来、5年ぶりのベスト8進出となった。

 手に汗握る展開となった第2試合は終盤に決着がついた。2点ビハインドで迎えた9回裏に東海大菅生が、2番の栄塁唯(3年)からの連打で、ノーアウト1、2塁のチャンスを創出すると、セカンドゴロ、盗塁、サードゴロで1点を返す。なおも2アウト満塁で、代打の多井耶雲(2年)がライトの頭上を越える逆転タイムリーヒットを放って、甲子園初出場で8強進出を狙った京都国際を破った。
 
 名門校同士の対決となった第3試合は、序盤から中京大中京が主導権を握る。2回表に1点を先制すると、2点を追加して迎えた5回表に2アウト満塁から4番の原尚輝(3年)と6番の加藤優翔(3年)がタイムリーツーベースを放つなど一挙に5点をもぎ取る。

 序盤戦で8点差とされた常総学院は、5回裏に1アウト満塁から押し出しの四球で1点を返すも、そこから相手のプロ注目右腕である畔柳亨丞(3年)の常時140キロを超える威力のあるストレートを主体としたピッチングを攻略できなかった。

 8回裏から継投した松田新叶(3年)と柴田青(3年)が常総学院の反撃を4点に抑えると、9回表に4点を追加した中京大中京は、理想的なゲーム運びで2回戦突破を決めた。

■3月27日に行なわれた2回戦の結果■
智弁学園(奈良) 5-2 広島新庄(広島)
東海大菅生(東京) 5-4 京都国際(京都)
中京大中京(愛知) 15-5 常総学院(茨城)

構成●THE DIGEST編集部