審判が勝敗を左右する、後味の悪い試合となった。
現地時間4月8日、本拠地でマイアミ・マーリンズとの一戦に臨んだニューヨーク・メッツが9回裏に“押し出し”死球で3対2と逆転サヨナラ勝利を収めた。しかし、この死球が大変な物議をかもしている。
1点を追う9回裏、メッツは元日本ハムのアンソニー・バスから先頭打者がソロアーチを放って2対2の同点に追いつく。1死後、連打と四球で満塁のチャンスを作って“主役”のマイケル・コンフォートに打席が回ってきた。カウント1-2からの6球目、内角高めのスライダーをコンフォートが見逃して、審判も一度は三振のジェスチャーを、地元テレビ局も「コンフォートは三振に終わりました」と伝えた。
しかしその直後、コンフォートは主審の方に向かって右ヒジにボールが当たったと主張。そしてロン・クルパ主審もこれを認め、一転してメッツが押し出しサヨナラ勝ちとなったのだ。
当然、納得のいかないマーリンズ・ベンチは抗議にいくも認められなかった。ボールが当たったかどうかはビデオ判定の対象になるが、ストライクゾーンの球に打者が触れているか、また故意だったかどうかは対象外のため、このままメッツ勝利となったわけである。
もっとも、マーリンズの捕手チャド・ウォラックは「まだ少し混乱している。球審がストライクをコールした後に判定を変えて、死球にしたんだ。そんなの見たことがないよ」と憤りを隠さず、またメッツの地元TV局すらも「ヒジに当たらなければストライクだった。完全な誤審だ」と擁護しないなど、フィールドで歓喜に沸くメッツナインに対して冷ややかな声も送っていた。
そして試合後、映像を見直した主審のクルパは「打者はストライクゾーンでボールに当たった。見逃し三振をコールすべきだった」と、自らの誤審を認める発言をしている。とはいえ、当事者のコンフォートが「勝ちは勝ちさ。もう終わったこと」と言うように、試合の勝敗は公式記録として変わることがない。
全米ツイッタートレンド上位に『Confort』の名前は入っていたが、それは必ずしも喜ばしい声によって、ではなかった。
構成●SLUGGER編集部
現地時間4月8日、本拠地でマイアミ・マーリンズとの一戦に臨んだニューヨーク・メッツが9回裏に“押し出し”死球で3対2と逆転サヨナラ勝利を収めた。しかし、この死球が大変な物議をかもしている。
1点を追う9回裏、メッツは元日本ハムのアンソニー・バスから先頭打者がソロアーチを放って2対2の同点に追いつく。1死後、連打と四球で満塁のチャンスを作って“主役”のマイケル・コンフォートに打席が回ってきた。カウント1-2からの6球目、内角高めのスライダーをコンフォートが見逃して、審判も一度は三振のジェスチャーを、地元テレビ局も「コンフォートは三振に終わりました」と伝えた。
しかしその直後、コンフォートは主審の方に向かって右ヒジにボールが当たったと主張。そしてロン・クルパ主審もこれを認め、一転してメッツが押し出しサヨナラ勝ちとなったのだ。
当然、納得のいかないマーリンズ・ベンチは抗議にいくも認められなかった。ボールが当たったかどうかはビデオ判定の対象になるが、ストライクゾーンの球に打者が触れているか、また故意だったかどうかは対象外のため、このままメッツ勝利となったわけである。
もっとも、マーリンズの捕手チャド・ウォラックは「まだ少し混乱している。球審がストライクをコールした後に判定を変えて、死球にしたんだ。そんなの見たことがないよ」と憤りを隠さず、またメッツの地元TV局すらも「ヒジに当たらなければストライクだった。完全な誤審だ」と擁護しないなど、フィールドで歓喜に沸くメッツナインに対して冷ややかな声も送っていた。
そして試合後、映像を見直した主審のクルパは「打者はストライクゾーンでボールに当たった。見逃し三振をコールすべきだった」と、自らの誤審を認める発言をしている。とはいえ、当事者のコンフォートが「勝ちは勝ちさ。もう終わったこと」と言うように、試合の勝敗は公式記録として変わることがない。
全米ツイッタートレンド上位に『Confort』の名前は入っていたが、それは必ずしも喜ばしい声によって、ではなかった。
構成●SLUGGER編集部