10-3とエンジェルスの大幅リードで迎えた終盤、ツインズがマウンドに送ったのは「キャッチャー」だった。
現地時間4月16日、本拠地でツインズを迎え撃ったエンジェルスは、7回裏に一挙6点を奪うなど打線が爆発して10-3の大勝。見事に連敗をストップした。
アメリカン・リーグの西地区で目下首位を走るエンジェルス。その勝利以上にゲームで注目を集めたのが、ツインズの継投策である。7点差を追っていた8回裏、キャッチャーが本職のウィリアンズ・アストゥディーヨをマウンドに送ったのだ。
投手の消耗を避ける意味でメジャーではたびたび見られる光景であり、マウンドに立ったアストゥディーヨは内外野の複数ポジションをこなせるユーティリティープレーヤー。こうした点を含めて、ツインズのロッコ・バルデリ監督の采配自体は間違ってはいなかった。
話題をさらったのは、マウンドに立ったアストゥディーヨのピッチング内容だ。175センチ・102キロという個性的な体型の29歳のベネズエラ人は、ゆったりとしたフォームから山なりのボールをテンポ良く投げ込んだ。
【動画】まさに漫画!? アストゥディーヨが投じた超スローボールはこちら この日、150キロを超える球速を目にしてきていたエンジェルス打線は、時速46マイル(約74キロ)のストレート(?)に困惑。なんと8番カート・スズキがサードライナー、9番レンジーフォがサードゴロ、1番デビッド・フレッチャーがサードライナーと、三者凡退に切って取られたのだ。
水島新司氏の描く野球漫画「ドカベン」に登場する主人公のライバル、不知火守が投じる“超遅球”を彷彿とさせるスローボールで、エンジェルス打線を翻弄したアストゥディーヨ。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が「ひとり出れば、オオタニとの対戦だったけど……見事な出来だった」と賛辞を贈ったように、そのピッチングには複数の海外メディアからも驚嘆の声が上がっている。
米メディア『Larry Brown Sports』が「カメの愛称で知られる男は60マイルにも満たないスローボールで仕事を成し遂げた」と報じれば、同じく米メディア『Bro Bible』は「あまりにも素晴らしかった」と絶賛した。
日本では批判的な見方がされる野手登板だが、アストゥディーヨのピッチングが趨勢が定まったゲーム終盤に、ファンの興味をそそったのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間4月16日、本拠地でツインズを迎え撃ったエンジェルスは、7回裏に一挙6点を奪うなど打線が爆発して10-3の大勝。見事に連敗をストップした。
アメリカン・リーグの西地区で目下首位を走るエンジェルス。その勝利以上にゲームで注目を集めたのが、ツインズの継投策である。7点差を追っていた8回裏、キャッチャーが本職のウィリアンズ・アストゥディーヨをマウンドに送ったのだ。
投手の消耗を避ける意味でメジャーではたびたび見られる光景であり、マウンドに立ったアストゥディーヨは内外野の複数ポジションをこなせるユーティリティープレーヤー。こうした点を含めて、ツインズのロッコ・バルデリ監督の采配自体は間違ってはいなかった。
話題をさらったのは、マウンドに立ったアストゥディーヨのピッチング内容だ。175センチ・102キロという個性的な体型の29歳のベネズエラ人は、ゆったりとしたフォームから山なりのボールをテンポ良く投げ込んだ。
【動画】まさに漫画!? アストゥディーヨが投じた超スローボールはこちら この日、150キロを超える球速を目にしてきていたエンジェルス打線は、時速46マイル(約74キロ)のストレート(?)に困惑。なんと8番カート・スズキがサードライナー、9番レンジーフォがサードゴロ、1番デビッド・フレッチャーがサードライナーと、三者凡退に切って取られたのだ。
水島新司氏の描く野球漫画「ドカベン」に登場する主人公のライバル、不知火守が投じる“超遅球”を彷彿とさせるスローボールで、エンジェルス打線を翻弄したアストゥディーヨ。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が「ひとり出れば、オオタニとの対戦だったけど……見事な出来だった」と賛辞を贈ったように、そのピッチングには複数の海外メディアからも驚嘆の声が上がっている。
米メディア『Larry Brown Sports』が「カメの愛称で知られる男は60マイルにも満たないスローボールで仕事を成し遂げた」と報じれば、同じく米メディア『Bro Bible』は「あまりにも素晴らしかった」と絶賛した。
日本では批判的な見方がされる野手登板だが、アストゥディーヨのピッチングが趨勢が定まったゲーム終盤に、ファンの興味をそそったのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部