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「オオタニはボー・ジャクソン!」米紙が大谷翔平のMVP争いを予想。最大の壁はやはり“最強の同僚”か

THE DIGEST編集部

2021.04.18

MVP3度の受賞を誇るトラウト(右)。この当代屈指のスターと大谷(左)の“争い”が話題を集めている。(C) Getty Images

MVP3度の受賞を誇るトラウト(右)。この当代屈指のスターと大谷(左)の“争い”が話題を集めている。(C) Getty Images

 エンジェルスの大谷翔平は連日のように話題を振りまいている。

 負傷の影響もあって過去2年に渡って苦しんできた26歳は、捲土重来を期した今シーズンに開幕から絶好調だ。出場13試合で打率.333、ホームラン4本、打点12といずれも好成績。さらに.800を超えれば優秀とされるOPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値)は、驚異の1.076というハイアベレージだ。

 一方で「投手」としてのパフォーマンスも、今月4日に行なわれたホワイトソックス戦しか登板はないものの、渡米後最速となる162.7キロの直球や鋭い落ちのスプリットを投げ込むなど球質自体は悪くはない。

 最高のスタートダッシュを切っただけに、周囲からはいち早くMVP獲得への期待も膨らんでいる。

 現地時間4月10日に米紙『New York Post』は、「ショウヘイ・オオタニがアメリカン・リーグのMVPを目指すうえで、マイク・トラウトはどう影響してくるか」と銘打った特集記事を掲載し、「オオタニはボー・ジャクソンだ。まさに彼のようなことをしている」と、かつてMLBとNFLの“二刀流”で異彩を放ったレジェンドと比較して称賛した。

「オオタニは119マイル(約192キロ)の打球を放ち、打球速度でジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ネルソン・クルーズのグループに仲間入りを果たした。今年の彼は打撃では圧倒的だ」

【動画】バットを粉砕されながら「力」でヒットにした大谷翔平のセンター前ヒットはこちら
 さらに「今年と前年のエンジェルスの違いはオオタニだ」と綴った同紙は、大谷がMVP獲得を目指すうえで「最大の壁になるのが最強のチームメイトであるトラウトだ」と指摘。現在、チームのクリーンナップを打つMLB屈指のスラッガーも、打率.386、ホームラン4本、打点10、OPS1.276とすこぶる好調なのだ。

 そうした現状をふまえて記事では、「トラウトは2012年以降、ア・リーグのMVPの投票で1位と2位には計7回もなっている。彼はいまだにア・リーグMVPレースの大本命だ」と明言。そのうえで、大谷についてはこう評した。

「オオタニは現代野球で我々が見たことがないような活躍をしている。しかしMVPになるには、自分のチームメイトとの厳しく、困難な戦いに勝たないといけない」

 メジャー118年ぶりとなる「2番・投手」としてプレーするなど傑出した存在感を放っている大谷をMVPに推す声は絶えないが、果たして――。

構成●THE DIGEST編集部
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