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大谷翔平、1066日ぶり白星に向けて意気込み。「一番は点を与えないこと」と”一刀流”に全集中!

THE DIGEST編集部

2021.04.20

1066日ぶりの勝利投手に向けて今季2登板目に向かう大谷。本人は明日の登板へ何を思う?(C)Getty Images

1066日ぶりの勝利投手に向けて今季2登板目に向かう大谷。本人は明日の登板へ何を思う?(C)Getty Images

 再び“あの男”がマウンドに帰って来る。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月20日、テキサス・レンジャーズ戦に先発投手としてマウンドに上がることが発表された。前回登板は4月4日のシカゴ・ホワイトソックス戦。あれから“中15日”と大きな間隔が空いたが、その投球に改めて大きな注目が集まっている。

 4日の試合では「2番・投手」として出場すると、投げては最高球速101.1マイル(約162.7キロ)、打っては初回の第1打席に超豪快アーチを叩き込む”リアル二刀流”として躍動。5回2死まで無失点に抑え、あと1死で1050日ぶりの勝利投手というところまで来たが、暴投や四球、失策が絡んで同点に追いつかれて降板。さらには試合後、OP戦でできたマメが悪化したため、登板できない日々が続いた。

 しかし、マメの状態が良くなったことでピッチングも再始動し、明日20日の試合の登板が決まったというわけだ。もっとも、復帰登板は4日とは異なり“一刀流”となることを指揮官は明言している。では、本人の心境はどうなのか。日本ハム時代のチームメイトである有原航平と初対戦した19日の試合後、大谷が意気込みを語っている。
 
 まずは気になるマメの状態について訊かれた大谷は、「気になってはいない」とひと言。「実戦のマウンドとブルペンの投球はまた強度が違うが、ブルペンの中では全然大丈夫かなと思います」と状態は良好とアピールした。

 それでも、「比較的に大きいマメだったので、真っすぐ系が引っかかるのかなと思いますね」と、自慢の剛球を投げる際には注意が必要だという。ただ、「スプリットは(指の)内側にできやすいと言ったらできやすいですけど、この間はできなかったので。スプリットではないかなと思います」と、伝家の宝刀には影響がないとも明かした。

 大谷は通常のスケジュールであれば、登板の翌日は休養日となっている。しかし、”DH・大谷”は打線に大きな破壊力をもたらすため、出場の有無は勝敗に直結するファクターである。現地記者からは「登板翌日に打者として出場したいか?」との質問も出た。これに大谷は、「いけるならいきたいと思っています」と率直な意見を述べつつ、「まずは明日の登板をしっかりこなすこと。そこから考えたいなと思います」。

 勝てば2018年5月20日以来、実に1066日ぶりの白星となる。当然、大谷も意識するだろうが、「星については、もちろん打線との兼ね合いがあるので難しい部分、左右できない部分があります」と冷静なコメント。何より「一番は点を与えないこと。自分の出来るのは最小限に抑えること。(勝ち星は)その先かなと思います」として、”一刀流”に全集中する構えだ。

 果たして大谷は約3年間遠ざかっている白星を手にすることができるのか。ジョー・マッドン監督は75球前後を目途としており、5回を投げるには“省エネ”投球もある程度、求められている。前回登板で5四球と制球を乱していただけに、コントロールが第2戦のカギを握りそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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