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エンジェルス番記者が指摘!大谷翔平の今季2度目の先発で見えた“好材料”とは?「コントロールは乱したが…」

THE DIGEST編集部

2021.04.21

久々のマウンドも勝ちがつかなかった大谷。それだけに表情もどこか曇りがちだった。(C) Getty Images

 最低限の仕事はこなしたが、エンジェルスの大谷翔平に勝ち星はつかなかった。

 現地時間4月20日、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦に先発投手として出場した大谷。4回を投げて1安打無失点。7三振を奪う好投も、80球を要したために1066日ぶりの勝利投手とはならなかった。

 約2週間ぶりの登板は初回から苦しんだ。先頭打者のアイザイア・カイナー=ファレファを無難に打ち取るも、以降は左打者が3人続くと、まったくカウントが取れずに3連続四球。1死満塁の大ピンチを迎えた。

 しかし、ここで大谷は地力を見せる。右打者のニック・ソラックをスプリッターで三振に仕留めると、続く左のウィリー・カルフーンもスプリッターで空振り三振に切ってとったのだ。

 初回のピンチを何とか切り抜けた右腕は、その後もランナーを出しながらも変化球を交えたピッチングで要所を締め、無失点で4イニングを全うしたものの、事前に決められていた75球前後という目標を超えてしまったために降板となった。

 勝ち投手になれなかった影響からか、ベンチで悔しげな表情を浮かべた大谷。だが、地元メディアの記者からは一定以上の評価を受けている。

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 米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者は「コントロールがなかった。ピッチングの効率が良くなかった」と6四球を与えた点を指摘したうえで、「オオタニはこの先発登板からどのように殻を破り、次の先発機会に繋げるかが課題だ」と続けた。

「オオタニのコントロールは今後1年を通じて投げていくごとに良くなっていくと思う。今日は過去2年投げてこなかった彼が初登板をしてから16日後のマウンドだ。だけど、我々は彼が徐々に良くなっていく姿をこれまでも見てきた」

 さらに『LA Times』のエンジェルス番であるジャック・ハリス記者も「オオタニはコントロールを乱したが、7奪三振を取った事実は次につながる好材料だ」と綴った。

 本人の理想とするピッチングでなかった。だが、無失点に抑えたのは事実。それだけに次回以降の登板への期待は大きい。

構成●THE DIGEST編集部
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