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MLB

「オオタニがブレイクしたから…」“重鎮”プーホルスの電撃解雇は大谷翔平の飛躍が影響!? 米メディアが分析!

THE DIGEST編集部

2021.05.11

大谷も慕ってやまなかったプーホルス(5番)。このMLB史に残るレジェンドの去就を米メディアが分析した。(C)Getty Images

大谷も慕ってやまなかったプーホルス(5番)。このMLB史に残るレジェンドの去就を米メディアが分析した。(C)Getty Images

 球界を騒然とさせる驚きの一報が舞い込んだのは、現地時間5月6日だ。大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスが、大ベテランのアルバート・プーホルスをメジャー40人枠から外した。

 プーホルスはMLB史に残るスラッガーだ。ルーキーイヤーの2001年を含めて10年連続で打率3割・30本塁打・100打点を記録。05、08、09年にはMVPに輝き、18年には史上4人目の通算600本塁打&3000安打の快挙を成し遂げた。

 フィールド内外でのプロフェッショナルな姿勢も、敵味方関係なく数多くの関係者からリスペクトを集めた。18年に合同自主トレに臨んだ大谷も「あれだけやっても、よりいいものを探す姿勢は素晴らしい」と口にしてもいた。

 そんな一流スラッガーも加齢には抗えなかった。近年では“球界屈指の不良債権”と揶揄されるなど年々成績が低迷。開幕スタメン入りを果たした今季も解雇前までの戦績は打率.198、本塁打5と不振に喘いでいた。

 41歳となった重鎮の現状を受けてエンジェルスは動いた。「今の我々には指名打者としてショウヘイがいて、一塁手にはウォルシュがいる」としたペリー・ミナシアンGMのコメントにあるように、将来に向けたチーム作りに舵を切ったのだ。

 エンジェルスが断行した突然の“解雇劇”には、周囲から批判的な見方も強まっている。元ボストン・レッドソックスの主砲デビッド・オルティスは自身のインスタグラムで「彼らの決定には全く賛同できない。ファンと選手にとってとてもショックなことだ」と辛辣な意見を綴った。
 
 一方で賛辞もある。米メディア『The Spun』は「エンジェルスの決断には理解を示すべきだ」としたうえで、現在のチーム状況を次のように分析した。

「エンジェルスがこのタイミングで、殿堂入り間違いなしのレジェンドを解雇した理由は、賛同できる。なぜなら彼らにはジャレッド・ウォルシュとショウヘイ・オオタニがいるからだ。エンジェルスには、この二人のどちらかをベンチに置いて、プーホルスに出場機会を与える余裕はない」

 さらに同メディアは、「今年のオオタニはついに誰もが待ち望み、一大ブレイクを期待していた通りの二刀流スターになりつつある。ゆえにプーホルスの居場所はなかった」と断言。そして、こう記事を締めくくった。

「要するに、エンジェルスはもはやプーホルスを必要としなくなっていた」

 一部ではユニホームを脱ぐ可能性も囁かれているプーホルス。球界史に残るレジェンドは、どのような決断を下すだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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