圧巻の投球だった。現地時間5月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はヒューストン・アストロズ戦で「2番・投手」として先発。惜しくも白星はつかなかったものの、今季最長の7イニングを投げ、これまた今季最多の10奪三振、1失点と好投した。
過去4先発連続で20球以上を費やし、“課題”となっていたのが初回の出来だ。今回はこれをわずか12球で切り抜ける順調なスタートで、強打のアストロズ打線を巧みに抑え込む。5回に先頭打者カイル・タッカーにソロホームランを許した後も大崩れせず、2018年5月20日以来となる7回を投げ抜いた。
最速99マイル(約159キロ)を記録した4シームやスプリット、さらにスライダーが冴え渡って三振の山を築いた。とりわけ見事だったのが、3回1死無塁の場面で、ホセ・アルトゥーベを迎えた場面だ。
第1打席でライト前ヒットを打たれていた大谷は、カウント1-1となったところで、内角のボールゾーンからストライクゾーン目いっぱいに決まる82マイル(約131キロ)のスライダーを投じた。
ベース手前で急激な変化がかかり、2017年にリーグMVPを手にした167センチの強打者が思わず腰を引いたシーンは、現地実況を「ワォ! まるでビデオゲームみたいな変化だ。あり得ない」と唸らせるに十分な凄みがあった。
【動画】「小さな強打者」アルトゥーベが思わず腰を引いた大谷の圧巻スライダーはこちら 最終的に大谷がレフトフライに打ち取ったこの対決。驚異的な変化球は、現地メディアや識者の間でも反響が広がっており、米スポーツ専門メディア『The Athletic』に寄稿するブレント・マグワイア記者は自身のツイッターで、「オオタニのホセ・アルトゥーベへのスライダー……。おったまげた」と、その質の高さを評した。
さらに米メディア『MSN』は、次のようにクローズアップしている。
「ショウヘイ・オオタニは偉大な打者であるアルトゥーベと対峙し、打つのが困難なスライダーを投げ込んだ。驚くべき変化で打者の身体からストライクゾーンへと食い込んだボールに、アルトゥーベでさえも完全に無力だった」
惜しくもシーズン2勝目を逃した大谷だったが、そのピッチングは登板を重ねるごとに研ぎ澄まされている印象だ。
構成●THE DIGEST編集部
過去4先発連続で20球以上を費やし、“課題”となっていたのが初回の出来だ。今回はこれをわずか12球で切り抜ける順調なスタートで、強打のアストロズ打線を巧みに抑え込む。5回に先頭打者カイル・タッカーにソロホームランを許した後も大崩れせず、2018年5月20日以来となる7回を投げ抜いた。
最速99マイル(約159キロ)を記録した4シームやスプリット、さらにスライダーが冴え渡って三振の山を築いた。とりわけ見事だったのが、3回1死無塁の場面で、ホセ・アルトゥーベを迎えた場面だ。
第1打席でライト前ヒットを打たれていた大谷は、カウント1-1となったところで、内角のボールゾーンからストライクゾーン目いっぱいに決まる82マイル(約131キロ)のスライダーを投じた。
ベース手前で急激な変化がかかり、2017年にリーグMVPを手にした167センチの強打者が思わず腰を引いたシーンは、現地実況を「ワォ! まるでビデオゲームみたいな変化だ。あり得ない」と唸らせるに十分な凄みがあった。
【動画】「小さな強打者」アルトゥーベが思わず腰を引いた大谷の圧巻スライダーはこちら 最終的に大谷がレフトフライに打ち取ったこの対決。驚異的な変化球は、現地メディアや識者の間でも反響が広がっており、米スポーツ専門メディア『The Athletic』に寄稿するブレント・マグワイア記者は自身のツイッターで、「オオタニのホセ・アルトゥーベへのスライダー……。おったまげた」と、その質の高さを評した。
さらに米メディア『MSN』は、次のようにクローズアップしている。
「ショウヘイ・オオタニは偉大な打者であるアルトゥーベと対峙し、打つのが困難なスライダーを投げ込んだ。驚くべき変化で打者の身体からストライクゾーンへと食い込んだボールに、アルトゥーベでさえも完全に無力だった」
惜しくもシーズン2勝目を逃した大谷だったが、そのピッチングは登板を重ねるごとに研ぎ澄まされている印象だ。
構成●THE DIGEST編集部