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MLB

ALS患者に勇気を与えた“鉄馬”ルー・ゲーリッグを称えて――MLBで初の「ゲーリッグ・デー」が開催

SLUGGER編集部

2021.06.03

「ルー・ゲーリッグ・デー」のロゴが映し出されたブルージェイズの暫定本拠地セーレン・フィールド。「4-ALS」の文字も添えられている。(C)Getty Images

「ルー・ゲーリッグ・デー」のロゴが映し出されたブルージェイズの暫定本拠地セーレン・フィールド。「4-ALS」の文字も添えられている。(C)Getty Images

 現地時間6月2日、MLBでは初のルー・ゲーリック・デーが開催された。これは、1920年代から30年代にかけてヤンキースで活躍した同名の選手の功績を称えるとともに、彼が37歳の若さで亡くなる原因となった難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘う人々を支援するために制定されたものだ。

 MVPを2回受賞し、34年には三冠王も達成。シーズン150打点以上を7度も記録し、通算1995打点は歴代7位の数字だ。このようにゲーリッグの業績は数多くあるが、中でも特に知られているのが、25~39年にかけて樹立した2130連続試合出場である。この偉業により、ゲーリッグは“アイアン・ホース(鉄馬)”の異名を奉られることとなった。6月2日は25年に記録の第一歩を刻んだ最初の日であり、かつ、41年に彼が亡くなった日でもある。選手や監督、コーチはこの日、ゲーリッグの背番号にちなんだ「4-ALS」のロゴ入りワッペンや、赤いリストバンドなどを着けてプレーし、他にもさまざまなイベントが行なわれた。

 まず、MLB機構はチャリティ・オークションを主催。この収益は、すべてALSのための治療法を研究するショーン・A・ヒーリー&AMGセンターに寄付される。また、「4-ALS」や「LOU GEHRIG DAY」のロゴが入ったTシャツも販売され、この利益も同センターの治療研究プログラムに使われるという。
 
 また、近親者をALSで失ったメジャーリーガーもイベントや活動に協力。2018年に母親をALSで亡くしたスティーブン・ピスコッティ(アスレティックス)は、ESPNでカブスの実況を担当するジョン・シアンビ(友人をALSで亡くしている)と、ALSの治療法を研究するメリット・カドコビッチ医師とオンラインで対談し、家族がALSで苦しむのを見るのはどれほど辛いか、そしてこの難病の治療法を発見するために一般の人々に何ができるかということについて説いている。ピスコッティは初のゲーリッグ・デーを祝うMLB公式のビデオクリップにも登場。この動画では、同じく肉親をALSで亡くしたメジャーリーガーの、サム・ヒラード(ロッキーズ)やジェイコブ・ノッティンガム(マリナーズ)も思いを語っている。

 一連のイベントでは、95年にゲーリッグの連続試合出場記録を破ったカル・リプケンJr.も、キーマンとして随所に登場。ALSによってキャリアを断たれながらも、引退スピーチで「私は世界で最も幸せな男です」と語ったゲーリッグのことを、「彼の勇気と忍耐に感動した。ゲーリッグは偉大な選手だっただけでなく、偉大な男だったんだ」と称えている。MLB公式サイトのコラムニスト、アンソニー・カストロビンスはゲーリッグ・デーを特集する記事の中で、「この日が実現したのは、ゲーリッグがALSと闘った優雅さや謙虚さ、そして、今もALS患者に勇気を与え続けていることによるものだ」と語り、改めてゲーリッグの偉大さ、そしてこの日の意義深さについて伝えている。

構成●SLUGGER編集部
 
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【動画】「私は世界で最も幸せな男です」――ゲーリッグ伝説の引退スピーチ

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