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「速球は電撃的だった!」2回5Kの圧巻投球、ヤンキース打線を翻弄した澤村拓一を指揮官もレッドソックス剛腕も絶賛!

THE DIGEST編集部

2021.06.05

ヤンキース打線を向こうに回し、果敢に仕掛けて見事ねじ伏せた澤村。チームメイトたちからも賛辞が集まった。(C)Getty Images

 強力打線の前に、どっしりと立ちふさがった。

 現地時間6月4日に敵地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦に、ボストン・レッドソックスの澤村拓一がリリーフ登板。2回(29球)を投げて無安打、5奪三振、無失点の好投を見せ、チームの5-2勝利に貢献した。

 米球界の「伝統の一戦」で異彩を放った。先発のネイサン・イオバルディが降板した直後の7回からマウンドを託された澤村は、まずゲリー・サンチェス、ブレット・ガードナー、DJ・ラメイヒューを3者連続三振で抑える。

 これで勢いに乗った32歳は、続く8回も魅せる。先頭のジャンカルロ・スタントンこそ四球で歩かせたものの、アーロン・ジャッジ、ジオ・アーシェラを三振に仕留め、最後はグレイバー・トーレスをセカンドフライに打ち取って無失点に封じ込んだ。

 クローザーのマット・バーンズへと繋ぐ、見事な火消しぶりを指揮官も激賞。試合後の会見でアレックス・コーラ監督は、「サワムラは傑出していたよ」と賛辞を口にした。
 
「2イニングを投げさせたのは、対戦打者との嚙み合わせを考えてのことだった。長い試合を想定していたから、賢い起用をしないといけないと思っていた。実際のところ、サワムラはヒューストンでの登板も速球は走っていたんだ。今日もスプリット、スライダーはキレていたし、速球も電撃的だったね。打者のバランスを崩してボール球も振らせていたし、本当に良くやったよ」

 敵地でのヤンキース戦は、2019年6月以来、白星がなかったレッドソックス。待望の勝利を引き寄せた澤村には、チームメイトからも称賛の声が上がった。先発して勝利投手となったイオバルディは、「サワがちゃんと開きかけのドアをちゃんと閉めてくれた」と称え、次のように評している。

「サワが入ってきてから、ストライクゾーンに入るかをドキドキしながら見ていたけど、彼は2イニングで5つも三振を奪った。これは彼にとっても、チームにとっても大きかったね。その後を投げたバーンズも良かったけど、サワはヤンキース戦初登板で凄いピッチングを見せてくれたよ」

 ライバル球団、ヤンキースを相手にした快投。澤村の株は地元メディアやチーム内で急上昇した感がある。

構成●THE DIGEST編集部
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