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「ウエハラのスプリットよりも…」堂々メジャーデビューの澤村拓一を指揮官も辛口地元メディアも絶賛!

THE DIGEST編集部

2021.04.03

「特に緊張はなかった」と澤村。力のある速球とスプリットでメジャーのバッターたちを手玉に取った。(C) Getty Images

「特に緊張はなかった」と澤村。力のある速球とスプリットでメジャーのバッターたちを手玉に取った。(C) Getty Images

 鳴り物入りでメジャーリーグに飛び込んだ剛腕がデビューを飾った。

 現地時間4月2日に行なわれたオリオールズ戦でレッドソックスに所属する澤村拓一が、9回からマウンドに立ち、メジャー初登板。1回を1安打無失点。巧打者のオースティン・ヘイズから伝家の宝刀スプリットで三振を奪う力投を見せた。

 0-3というビハインドの状況ではあったものの、伝統ある本拠地フェンウェイ・パークのマウンドに、チームOBの上原浩治氏も登場曲に使用していたダルードの「サンドストーム」に合わせて登場。澤村は「高揚感はありましたけど、特に緊張することはなかったです」と振り返り、「一人ひとり、自分のボールをしっかり投げ込むことだけに集中した」とストライク先行の投球で勝負する。

 3人目のフレディ・ギャルビスには左中間へのツーベースを許したが、後続を95マイルのストレートでしっかりと抑えて、トータル21球でまとめ上げた。

 32歳のルーキーのデビュー登板は、辛口で知られる地元メディアからも上々の評価を受けた。地元紙『Boston Glove』は、「3つの球種を駆使し、打者のバランスを崩した」と高評価。さらに地元放送局『NESN』は「サワムラは試合終盤での中継ぎ陣の重要なピースになり得る」と今後に期待を寄せた。

【動画】メジャーの巧打者から奪った澤村の93マイルスプリットはこちら
 さらに地元メディア『Mass Live』は、かつてレッドソックスでクローザーを務めた上原氏との比較記事を掲載。同氏がワールドシリーズ制覇に貢献した13年に決め球として活用したスプリットの平均球速が81・6マイル(約131・3キロ)だったのに対して、この日の澤村のスプリットは最速93・4マイル(約150・3キロ)をマークしたと指摘したのだ。

「13年にレッドソックスを世界一に導いたウエハラと同様に、サワムラもスプリットの前評判は高かったが、その球速はウエハラよりも断然に速かった」

 指揮官のアレックス・コーラからも「今日のサワムラは支配的だった。とくに良く投げていたスプリットはアメリカに来て以来、最高のボールだったと思う。チームにとっても大きなプラス要素だ」と絶賛された澤村。まだ1試合を終えたばかりだが、その期待値はうなぎ上りだ。

構成●THE DIGEST編集部
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