MLBが定めた“粘着物質検査”が物議を醸している。
現地時間6月21日にMLBは、すべての試合で審判が1登板につき1度以上、異物付着(滑り止めのロジン以外)の有無のチェックをするよう6月21日から“新ルール”を施行。違反と判断された選手は即座に退場となり、10試合の出場停止処分が科されるというものだ。
そして施行間もない現地時間6月22日のワシントン・ナショナルズ対フィラデルフィア・フィリーズの試合中の出来事が波紋を呼んでいる。
【動画】シャーザーが激怒!敵将と一発触発の危機も…
この日、ナショナルズの先発を託されたベテランのマックス・シャーザーは、1回と3回終了後に審判から帽子やグラブなどのチェックを受けた。ところが、汗を気にしてなのか、何度も髪の毛を手で触れる仕草を見せる。これを見たフィリーズのジョー・ジラルディ監督が、審判団に再検査を要求。
審判団はこの要求を受け、4回途中にも関わらず再度チェックのためマウンドへ向かった。するとシャーザーが憤慨し、グラブと帽子を地面に投げ出すと、ユニホームのズボンを脱ぎだし潔白を抗議したのだ。
問題はこれだけで終わらなかった。検査を何事もなくクリアしたシャーザーは、5回に最後の打者を空振り三振に仕留めると、ベンチに向かいながらジラルディ監督を睨みつける。これに敵将は激高しダグアウトから飛び出すと、審判に退場処分を言い渡されたのである。
野球関係者をはじめファンやメディアの間で、この出来事は話題となっている。とりわけ、相手の監督の要求にイニングの途中で応えた審判団の行動に、現地メディア『The Athletic』のグラント・ポールセン記者は、「野球界の恥だ。ジョー・ジラルディ監督はマックスをもう一度調べた。これは本当にふざけているよ」と言及。
また『The Washington Post』に寄稿するジェシー・ドウアティ記者も「なんてこった、頭がおかしいよ」と、審判団の行動を批判している。
23日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が“新ルール”適用されて初の登板を迎える。シャーザーの様にリズムを崩されることがないことを祈ると同時に、同ルールの今後の動向にも注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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現地時間6月21日にMLBは、すべての試合で審判が1登板につき1度以上、異物付着(滑り止めのロジン以外)の有無のチェックをするよう6月21日から“新ルール”を施行。違反と判断された選手は即座に退場となり、10試合の出場停止処分が科されるというものだ。
そして施行間もない現地時間6月22日のワシントン・ナショナルズ対フィラデルフィア・フィリーズの試合中の出来事が波紋を呼んでいる。
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この日、ナショナルズの先発を託されたベテランのマックス・シャーザーは、1回と3回終了後に審判から帽子やグラブなどのチェックを受けた。ところが、汗を気にしてなのか、何度も髪の毛を手で触れる仕草を見せる。これを見たフィリーズのジョー・ジラルディ監督が、審判団に再検査を要求。
審判団はこの要求を受け、4回途中にも関わらず再度チェックのためマウンドへ向かった。するとシャーザーが憤慨し、グラブと帽子を地面に投げ出すと、ユニホームのズボンを脱ぎだし潔白を抗議したのだ。
問題はこれだけで終わらなかった。検査を何事もなくクリアしたシャーザーは、5回に最後の打者を空振り三振に仕留めると、ベンチに向かいながらジラルディ監督を睨みつける。これに敵将は激高しダグアウトから飛び出すと、審判に退場処分を言い渡されたのである。
野球関係者をはじめファンやメディアの間で、この出来事は話題となっている。とりわけ、相手の監督の要求にイニングの途中で応えた審判団の行動に、現地メディア『The Athletic』のグラント・ポールセン記者は、「野球界の恥だ。ジョー・ジラルディ監督はマックスをもう一度調べた。これは本当にふざけているよ」と言及。
また『The Washington Post』に寄稿するジェシー・ドウアティ記者も「なんてこった、頭がおかしいよ」と、審判団の行動を批判している。
23日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が“新ルール”適用されて初の登板を迎える。シャーザーの様にリズムを崩されることがないことを祈ると同時に、同ルールの今後の動向にも注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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