「私は解説者として、あまり過剰な発言は避けてきた。だが、今日は過激に言わせてもらう。もしも、オオタニが投手に専念したら、デグロムと同等か、それ以上になれると思う」
これはジョン・スモルツの言葉だ。かつてMLBの一線級として通算213勝と154セーブを挙げ、殿堂入りを果たした名投手に、ここまで言わせる凄みが、今季の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)にはある。
【動画】初の粘着物質検査に笑顔で対応する大谷、称賛が寄せられた実際のシーンをチェック
渡米4年目を迎えた26歳は、ピッチングでも異彩を放ち続けている。最速101.9マイル(約164.0キロ)を出したフォーシームと切れ味鋭いスプリットとスライダーを軸に、メジャー高水準の奪三振率12.44を記録。二刀流を継続しながら、これだけのハイパフォーマンスを披露しているから驚きだ。
だが、一部では「投手・大谷」への懸念も囁かれている。それは球速の低下だ。
指摘するメディアのひとつである地元紙『Orange County』は、大谷は開幕初登板時に、100マイル(約160キロ)を9球も投げ、さらに最速101.1マイルのフォーシームを投げていたが、「2戦目以降は“大台”を超えていない」と強調。さらにある試合で平均球速が91.3マイル(約146.9キロ)まで低下したとし、勤続疲労の可能性を訴えた。
だが、そうした不安の声に「ショウヘイ・オオタニの球速低下を心配するのはやめよう」と主張したのは、エンジェルスの専門メディア『Halo Hangout』だ。
日夜、エンジェルスの情報を発信している同メディアは、「オオタニの球速低下に対するパニックは、開幕時にも起きていた」と記したうえで「不安を募らせる人々は彼の良い投球内容を見ていない」と強調した。
「確かにオオタニの球速は以前よりも落ち、100マイルに達する機会も減った。だが、相変わらずそれに近いスピードは出ており、防御率も2.58だ。二刀流を続けながら、ここまでの数字を叩き出しているのは驚異でしかない。
球速低下の原因は様々なものがあるだろう。長いシーズンをこなせば、時に疲労がたまり、スピードが出ないのは彼だけではない。それに彼の球速が上がらなかったことで、エンジェルスに影響が出たことはあるだろうか? 我々は心配無用だと言いたい。彼はいまだ発展途上にある」
どの投手にも起きうる球速の低下が、現地で話題となるのは、ある意味で大谷の注目度の高さを象徴する事例と言えるかもしれない。そして何よりも、周囲の喧騒をものともせずに快投を続けるエンジェルスの背番号17は、やはり別格だと言えるだろう。
構成●THE DIGEST編集部
これはジョン・スモルツの言葉だ。かつてMLBの一線級として通算213勝と154セーブを挙げ、殿堂入りを果たした名投手に、ここまで言わせる凄みが、今季の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)にはある。
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渡米4年目を迎えた26歳は、ピッチングでも異彩を放ち続けている。最速101.9マイル(約164.0キロ)を出したフォーシームと切れ味鋭いスプリットとスライダーを軸に、メジャー高水準の奪三振率12.44を記録。二刀流を継続しながら、これだけのハイパフォーマンスを披露しているから驚きだ。
だが、一部では「投手・大谷」への懸念も囁かれている。それは球速の低下だ。
指摘するメディアのひとつである地元紙『Orange County』は、大谷は開幕初登板時に、100マイル(約160キロ)を9球も投げ、さらに最速101.1マイルのフォーシームを投げていたが、「2戦目以降は“大台”を超えていない」と強調。さらにある試合で平均球速が91.3マイル(約146.9キロ)まで低下したとし、勤続疲労の可能性を訴えた。
だが、そうした不安の声に「ショウヘイ・オオタニの球速低下を心配するのはやめよう」と主張したのは、エンジェルスの専門メディア『Halo Hangout』だ。
日夜、エンジェルスの情報を発信している同メディアは、「オオタニの球速低下に対するパニックは、開幕時にも起きていた」と記したうえで「不安を募らせる人々は彼の良い投球内容を見ていない」と強調した。
「確かにオオタニの球速は以前よりも落ち、100マイルに達する機会も減った。だが、相変わらずそれに近いスピードは出ており、防御率も2.58だ。二刀流を続けながら、ここまでの数字を叩き出しているのは驚異でしかない。
球速低下の原因は様々なものがあるだろう。長いシーズンをこなせば、時に疲労がたまり、スピードが出ないのは彼だけではない。それに彼の球速が上がらなかったことで、エンジェルスに影響が出たことはあるだろうか? 我々は心配無用だと言いたい。彼はいまだ発展途上にある」
どの投手にも起きうる球速の低下が、現地で話題となるのは、ある意味で大谷の注目度の高さを象徴する事例と言えるかもしれない。そして何よりも、周囲の喧騒をものともせずに快投を続けるエンジェルスの背番号17は、やはり別格だと言えるだろう。
構成●THE DIGEST編集部