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MLB

「あんなカーブは投げたことがない」大谷翔平に痛烈弾を浴びたヤンキース右腕が嘆き節「叩きつけるぐらいの気持ちで…」

THE DIGEST編集部

2021.06.29

警戒していたはずの大谷(左)に一発を浴びたキング(右)。試合後には、悔いを口にした。(C)Getty Images

警戒していたはずの大谷(左)に一発を浴びたキング(右)。試合後には、悔いを口にした。(C)Getty Images

「狙いが実行しきれなかった。本当はバウンドさせるつもりだったんだ」

 現地時間6月28日のロサンゼルス・エンジェルス戦に先発登板したニューヨーク・ヤンキースの右腕マイケル・キングは、大谷翔平にホームランを打たれたシーンを嘆いた。
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 相手のちょっとしたミスも見逃さないのが、今季の大谷である。それだけにキングの“失投”を逃すはずがなかった。初回の1死無塁、フルカウントからインローに投じられた80.3マイルの(約129.2キロ)のカーブをフルスイング。初速117.2マイル(約188.6キロ)で飛んでいった打球は、西日に照らされたライトスタンドに突き刺さった。

 ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に並んだ。そんな大谷の今季26号は、「あれは彼なりの間違いないメッセージだ。ニューヨークへの旅を始めるのにこれ以上ない方法だろう」とジョー・マッドン監督が語ったように、目の肥えたヤンキース・ファンへの挨拶代わりの一打となった。
 
 その後、2度の対戦では、1三振を含むノーヒットと大谷を抑え込んだキング。それでも初回に浴びた一発には悔いが残るようだ。試合後の会見で「試合の競争力を高めるつもりだったが、あそこまで持っていかれるとは想像できなかった」と惜しんだ。

「正直に言えば、ああいう甘いカーブは投げたことがなかったし、叩きつけるぐらいの気持ちで投げたんだ。普段からオオタニはカーブボールヒッターというか、ストライクゾーンに来る変化球はことごとく打ち砕いてきた。だからボールゾーンに投げたかった。なんとか優位になろうとしたんだけど、ただ垂れ下がったボールになってしまった」

 ヤンキース・ファンが集った“聖地”で異彩を放った大谷。6月だけで11本ものアーチをかけた26歳のサムライ戦士の勢いは、ますます加速していきそうだ。

構成●TEH DIGEST編集部

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