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「期待が一瞬にして終わった」大谷翔平、0.2回7失点大炎上に辛口ニューヨーク紙も衝撃。「悲惨な結果だった」

THE DIGEST編集部

2021.07.01

33度とかなりムシムシした環境が大谷を狂わせたのか、まさかの大炎上でニューヨークも悲しみに包まれた。(C)Getty Images

33度とかなりムシムシした環境が大谷を狂わせたのか、まさかの大炎上でニューヨークも悲しみに包まれた。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間6月30日、敵地で行われているニューヨーク・ヤンキース戦にメジャー史上初となる「1番・投手」で先発出場。ここまで3試合連続アーチを記録しての、本塁打王がマウンドに上がるとあって注目度は尋常ならざるものだった。しかし結果は、誰もが予想できない終幕となる。

 初回の第1打席をセンターフライで終えた大谷。その後味方が2点を援護しての、いい形でのピッチングとなった……はずだった。しかし、先頭から4シームの制球がまったく定まらない。

 いきなり四球を与えると、2番、3番にも連続フォアボール。4番のジャンカルロ・スタントンはカウント1-2と追い込んだものの、三振を狙ったスライダーの曲がりが悪くタイムリーを浴びて1失点。5番にも適時打を許してなおも走者二、三塁。そしていまだアウトはゼロ。

 6番をスプリッターで三球三振に仕留めて立ち直るかと思われたが、7番にはぼてぼての打球の間に走者を返されて3失点目。どうにか2死までこぎつけるも、死球で満塁。そして8番にストレートでの押し出し四球を出したところで、監督は無情にも交代を宣告。試合前は降板後に守備に就かせる意向だったものの、あまりの状態の悪さに断念したのだった。
 
 そして後続のリリーフが全走者を返してしまい、大谷は0.2回7失点という炎上。防御率も2.58→3.60と一気に悪化し、本当に「まさか」という結末だった。もっとも、これはファンだけでなく、敵地ニューヨークメディアも同じだったようだ。

 辛口で知られる『ニューヨーク・ポスト』紙は「ショウヘイ・オオタニはヤンキース戦で1イニングも投げられなかった」と題した記事を寄稿。「ヤンキースは二刀流スターを1回途中でノックアウトした」として炎上劇を報じ、防御率が1点以上も急落したことについて「悲惨な結果だった」とコメント。

 そして、この日の総括は、ややもの悲しさを感じさせるものだった。「ヤンキース・スタジアムでの、ショウヘイ・オオタニのピッチングにはあまりに多くの期待があった」とは『ニューヨーク・ポスト』。「しかし、期待は一瞬にして終わってしまった」。

 球界最大のロックスターとも言える存在の大谷は、ホーム/ビジター関係なく多くの注目を集めている。だからこそ、敵地メディアも多くの期待を寄せていたことが、同紙の論評からもよく分かるだろう。

 試合は3回途中に雷雨のため中断。この雨はもしかしたら、大谷のパフォーマンスを見たかった全員の想いを表しているようにすら感じる。

構成●THE DIGEST編集部

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