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“上”にいるのはボンズ、ルース、マグワイアだけ。大谷翔平の圧倒的パワーを示す驚愕のスタッツ

SLUGGER編集部

2021.07.02

日本人離れしたパワーを披露し続ける大谷(左)。球史で見ても、ボンズ(右上)やマグワイア(右下)らしかいない。(C)Getty Images

日本人離れしたパワーを披露し続ける大谷(左)。球史で見ても、ボンズ(右上)やマグワイア(右下)らしかいない。(C)Getty Images

 投打二刀流の活躍で、メジャーリーグの顔として一気に存在感を高めている大谷翔平。中でも今季は、打者でのパフォーマンスが本当に素晴らしい。

 6月29日のニューヨーク・ヤンキース戦で自身3年ぶりとなる2打席連続アーチを叩き込み、両リーグ単独トップとなる28号本塁打。6月は3試合連続弾を2回記録するなど絶好調で、月間13本は松井秀喜と並ぶ日本人メジャーリーガー最多、そしてエンジェルスの球団タイ記録でもあった。現在のペースはシーズン53本塁打となる計算で、タイトル獲得への期待は否が応でも高くなる。

 63打点もリーグ1位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に3点差の3位。打撃三冠では、打率(.278)のみタイトル争いに絡んでいないという状況だ。もっとも、現在はセイバーメトリクス(統計学的見地から野球を客観的に分析する考え方)が広く普及している。大谷の“凄さ”は、いわゆる旧来型の打撃三冠という枠に収まりきらない立ち位置にある。

 過去の日本人選手は、メジャー移籍後にパワー系の数字を大きく落としてきた。「日本人選手はパワーで通用しない」というのが、ある種の“常識”にもなっていた中で、大谷はそれを吹き飛ばし、「メジャー最高峰のパワーヒッター」の地位に上り詰めつつある。

 本塁打数がメジャートップなだけでなく、長打数49本も1位、長打率(塁打期待値。安打に占める長打割合ではない).688はリーグ1位。そして、打者の総合的な攻撃力を示すOPS(出塁率+長打率)1.049もリーグ2位という圧倒的な数字。それに加えて、ISOという指標でも球史に残る値を示しているのだ。
 
 ISOはIsolated Powerの略で、長打率から打率を引いて算出される。長打率から単打を除外する計算となり、つまり純粋な打者の長打力を示す指標である。おおむねISOの平均は.140前後で、.200を超えてくると優秀。.300以上となれば、かなりのスラッガーと言えるだろう。果たして、大谷の今季のISOは.410(!)。両リーグでただ一人、.400台に乗せているのだ。

 パっと分かりづらいので、“ゴジラ”を例に挙げよう。日本人最多31本塁打を放った2004年の松井のISOは.224、キャリアハイでも.235だった。他にもイチローは、打率こそ圧倒的に高かったが安打に占める長打は非常に少なく、自己最多15本を放った2005年の.133が最高。日本人選手と見比べると、大谷は頭一つどころの差ではないレベルにいることが一目瞭然だろう。

 そして実は、大谷のISO.410以上を記録している選手は、歴代でもたった「3人」しかいない。シーズン歴代最多73本塁打のバリー・ボンズ、“野球の神様”ベーブ・ルース、人類初の70号達成者であるマーク・マグワイアである。

 禁止薬物使用云々はあれども、ボンズもマグワイアも史上有数のパワーヒッターだ。ルースはいわずもがな、野球にホームランという華を持ち込んだ男である。3人とも今の大谷以上のISOを3度記録しており、それぞれのベストは、ボンズが.536、ルースが.473、マグワイアが.454。本塁打数も70本、54本、70本を打っている。

 先に述べた通り、大谷の現在の本塁打ペースは52本前後。もしこのまま維持できた暁には、“ただの”本塁打王にとどまらず、“史上最高レベル”のパワーヒッターという称号も手にすることになる。この不可能とも思える挑戦も、大谷ならば成し遂げてくれそうな予感も漂っている。

構成●THE DIGEST編集部
※数字はすべて現地時間6月29日時点

【動画】大谷が弾丸ライナー2連発。圧倒的なパワーは球史に名を刻むレベル
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