侍ジャパン

「再び試合の流れを変える一発!」侍ジャパン“第1号”3ランを放った山田哲人のクラッチぶりを現地メディア称賛【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.31

勝負を決めた山田の一振り。実はこの試合だけでなく、2年前の大舞台でも大事な3ランを叩き込んでいた。(C)Getty Images

 デジャブ、と言える一発が横浜スタジアムの晴れた空に舞い上がった。

 東京オリンピック2020は7月31日、横浜スタジアムで野球オープニングラウンドが行なわれ、日本が7対4でメキシコを下してグループAを1位通過した。

 初回に先制を許した日本だったが、直後の2回表に甲斐拓也(ソフトバンク)が同点タイムリーを放つと、3回にもエラー絡みで追加点。そして4回、1死一三塁のチャンスで1番の山田哲人に打席が回ると、カウント0ー1から高めに浮いた2シームを完璧に捉え、一気に突き放す3ランを左翼席に叩き込んだ。その後、坂本勇人(巨人)にも一発が飛び出すなど、両軍とも得点を重ね、最終スコア7対4で日本が快勝した。

 5回2失点と試合を作った先発の森下暢仁(広島)、9番ながら3安打を放った甲斐も印象的だったが、やはりこのゲームのヒーローは山田だ。4打数2安打4打点1四球、走っても2盗塁。中でも試合を決定づける3ランは最大のハイライトだった。

【動画】感動再び! 山田が日本に優勝をもたらしたプレミア12での"劇的3ラン"がこれだ!
 実際、この試合を見ていた海外メディアも山田の一発が印象に残ったようだが、彼らは過去の"ある一発"を想起したようである。

 スポーツメディア『Fubotv』のジュリー・スチュワート=ビンクスが「テツト・ヤマダが3ランを放った。彼はプレミア12の韓国戦でも、試合の流れを変える一発を打っていた」と言えば、国際野球連盟『WBSC』のタイラー・モーンも「再びテツト・ヤマダがゲームを一変させる3ラン」と同調したように、山田は2年前の大舞台でも大仕事をやってのけていたのだ。

 コロナ禍前の2019年10月に行われた第2回プレミア12決勝、宿敵韓国との一戦は2回まで日本は1対3と劣勢だったが、2回2死一二塁から山田は粘って8球目を一閃すると、東京ドームの左中間に飛び込む3ランを放ち、日本の初優勝に大きく貢献た。シチュエーションは微妙に違うが、2年前と同じ3ランで試合の流れを持ってきた点はまさに共通している。

 クラッチ(勝負強さ)はこうした短期決戦や国際試合では非常に大事になってくる。山田の"縁起の良い"一発が出たことで、同じように日本は五輪でも頂点に立てるか注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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