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侍ジャパン

山本由伸→青柳晃洋の継投“意図”。大谷翔平、最強デグロムでも起こる「相対劣化」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.29

山本(左)から青柳(右上)の継投は失敗に終わったが、少なくとも稲葉監督(右下)の意図は見え隠れした。写真:井沢雄一郎

山本(左)から青柳(右上)の継投は失敗に終わったが、少なくとも稲葉監督(右下)の意図は見え隠れした。写真:井沢雄一郎

 2021年7月28日、13年ぶりにオリンピックで野球が復活した。悲願の金メダルを目指す侍ジャパンは実力も、前評判も他国を圧倒しており、どんな戦いを見せるのか大きな注目を集めていた。

 しかし初戦のドミニカ共和国戦、巨人で活躍する左腕クリストファー・メルセデスの前に打線が沈黙。6回まで3安打無失点に封じられ、嫌な雰囲気が漂っていた。対して日本の先発は、若き22歳のエース・山本由伸(オリックス)。最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得している最強右腕は決して本調子ではなかったが、6回を2安打無失点、9奪三振の力投。

「勝ち星にこだわりはないですね。チームが勝つように投げたいです。野球は最終的に相手より1点多く取っていれば勝てるので、もし味方が10点取ってくれたら9点以内に抑えるように、もし1点しか取れないなら無失点で勝ちたい。野球は野手と投手の助け合いなので」

 以前、取材でそう語っていた通り、山本は1点もやらずに自らの仕事を完遂した。88球と少ない球数で降ろした稲葉篤紀監督は、ここで今季好調の青柳晃洋(阪神)を送り出す。しかし結果は裏目に出た。
 
 青柳2019年は左打者に被打率.332(右は.193)、昨年は288(右は.193)と苦戦していたが、7回からの対戦打者6人は左が1人、右が1人、スイッチが4人。案の定、左打席から3本のヒットを浴びて2点を失ってしった。このままでは負け投手になるところだったが、結果はご存知の通り、最後は坂本勇人(巨人)のサヨナラ打で救われた。

 青柳はプロ通算89登板のうち、救援登板は一度のみ。「7、8、9回は専門職」と語っていた稲葉監督の言葉とはかけ離れた起用にも見える。しかも結果は最悪の形とあって、負けていたら批判は避けられなかっただろう。

 実は、この光景は過去の日本代表戦でも、そしてメジャーリーグでも目にするものでもある。

 2015年の第1回プレミア12準決勝、日本は宿敵韓国と対戦。この時先発していたのは大谷翔平だった。最速160キロの速球、スライダー、フォークを武器に韓国打線を7回1安打無失点11奪三振と圧倒的な投球。しかし、彼の後を継いだ則本昂大は2イニング目の9回に3連打、死球を与えて降板、左の松井裕樹は押し出し、さらに増井浩俊がタイムリーを浴びて日本は9回に逆転負けを喫したのを覚えている方もいるだろう。

 この時、韓国の打者はこうコメントしている。「大谷のスピードに慣れていたから、後ろの投手に対応できた」。

 いわゆる「相対劣化」と言われる現象だ。
 
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世界最強投手は頻繁に「相対劣化」の被害を受けている

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