6月頃から囁かれ始めた「MVPは大谷翔平が獲るのでは?」という議論も、前半戦が過ぎ、そして8月中旬を迎え、減速するどころか加速した印象だ。いや、あとは怪我さえなければ当確と言っていい状況だろう。そしてここに来て、"もう一つの栄誉"の可能性も浮上した感もある――サイ・ヤング賞だ。
現地時間8月18日に行なわれたロサンゼルス・エンジェルス対デトロイト・タイガース戦、大谷は「1番・投手」で先発出場すると、投げては8回1失点無四球8奪三振の好投で8勝目をマーク。打っては今季40号本塁打を放つ大活躍を見せた。
【動画】非現実的存在!大谷翔平の40号&8Kハイライト!
すでに前半戦の段階でメジャートップの本塁打数を放っており、"打者・大谷"のインパクトの方がずっと先攻していた感もある。しかしここに来て、"投手・大谷"の進化が止まらないのだ。
7月以降、大谷は6試合に登板。5勝無敗、防御率1.58をマークしている。この5勝はその間でア・リーグ最多だけでなく、20イニング以上の投手では防御率、WHIP(1イニング当たりに許した走者数)0.75、K/BB(奪三振と与四球の比)9.25、被OPS(出塁率+長打率).505もア・リーグ1位とあらゆる部門でトップに立っている。
改めて言うまでもないが、"この投手"は両リーグダントツ1位の40本塁打を放ち、OPS1.011も2位という球界最高クラスのバッターなのである。前半戦も13先発して4勝1敗、防御率3.49と上々の数字だったが、制球に関しては乱れがちで、K/BBも2.49だった。しかし、徐々に課題を克服すると、この日も無四球で8三振を奪ったように、球威とコントロールを共存できるようになってきている。
"エース・大谷"に関して記者から「サイ・ヤング賞候補になるのでは?」と訊かれたジョー・マッドン監督も「もちろんだ。彼はあらゆる賞に関わっている。三冠王は難しいだろうが、他のあらゆることを追いかけている。彼の名前はすべてに出てくる」と回答。
そして、「今日の投球は、サイ・ヤング賞について多くの人たちの目を開かせただろう。残りのシーズンを見なければならないが、あなたがもし投票者なら、目が大きく開いたのではないかな」と大谷が日本人初の栄誉に輝く可能性を示唆したのだった。
実際、ナ・リーグに比べてア・リーグのサイ・ヤング賞レースは混とんとしている。絶対的な存在はおらず、大谷が仮に規定投球回に到達しなくても可能性はあるだろう。それが言いきれないほど、今の"投手・大谷"は素晴らしいパフォーマンスを見せている。今後の全登板でしっかり結果を残した時、MVP&サイ・ヤング賞という野球選手の最高の高みに到達するはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
現地時間8月18日に行なわれたロサンゼルス・エンジェルス対デトロイト・タイガース戦、大谷は「1番・投手」で先発出場すると、投げては8回1失点無四球8奪三振の好投で8勝目をマーク。打っては今季40号本塁打を放つ大活躍を見せた。
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すでに前半戦の段階でメジャートップの本塁打数を放っており、"打者・大谷"のインパクトの方がずっと先攻していた感もある。しかしここに来て、"投手・大谷"の進化が止まらないのだ。
7月以降、大谷は6試合に登板。5勝無敗、防御率1.58をマークしている。この5勝はその間でア・リーグ最多だけでなく、20イニング以上の投手では防御率、WHIP(1イニング当たりに許した走者数)0.75、K/BB(奪三振と与四球の比)9.25、被OPS(出塁率+長打率).505もア・リーグ1位とあらゆる部門でトップに立っている。
改めて言うまでもないが、"この投手"は両リーグダントツ1位の40本塁打を放ち、OPS1.011も2位という球界最高クラスのバッターなのである。前半戦も13先発して4勝1敗、防御率3.49と上々の数字だったが、制球に関しては乱れがちで、K/BBも2.49だった。しかし、徐々に課題を克服すると、この日も無四球で8三振を奪ったように、球威とコントロールを共存できるようになってきている。
"エース・大谷"に関して記者から「サイ・ヤング賞候補になるのでは?」と訊かれたジョー・マッドン監督も「もちろんだ。彼はあらゆる賞に関わっている。三冠王は難しいだろうが、他のあらゆることを追いかけている。彼の名前はすべてに出てくる」と回答。
そして、「今日の投球は、サイ・ヤング賞について多くの人たちの目を開かせただろう。残りのシーズンを見なければならないが、あなたがもし投票者なら、目が大きく開いたのではないかな」と大谷が日本人初の栄誉に輝く可能性を示唆したのだった。
実際、ナ・リーグに比べてア・リーグのサイ・ヤング賞レースは混とんとしている。絶対的な存在はおらず、大谷が仮に規定投球回に到達しなくても可能性はあるだろう。それが言いきれないほど、今の"投手・大谷"は素晴らしいパフォーマンスを見せている。今後の全登板でしっかり結果を残した時、MVP&サイ・ヤング賞という野球選手の最高の高みに到達するはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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