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「オオタニの打席では静かだった」オリオールズ番記者も鳥肌!大谷翔平見たさに相手ファンは静寂。申告敬遠にはブーイングで“応戦”

THE DIGEST編集部

2021.08.25

球界最高のスターの座に上り詰めた大谷。それを物語る“ファンの姿”が敵地オリオールズ戦で見られた。(C)Getty Images

球界最高のスターの座に上り詰めた大谷。それを物語る“ファンの姿”が敵地オリオールズ戦で見られた。(C)Getty Images

「お金を払ってどうしてもプレーが見たい選手ランキング」なるものがあれば、おそらく現球界の1位に輝くのは大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)ではないだろうか。

“和製ベーブ・ルース”として日本時代から注目された天才は2018年にメジャーへ移籍すと、1年目から二刀流として新人王を獲得。その後は故障もあって停滞したが、迎えた4年目。開幕からその持てる才能を存分に発揮し、6~7月は月間MVP獲得、オールスターに史上初の投打2部門で選出されるなど、圧倒的な存在感を放っている。

 8月18日には両リーグ最速で40号本塁打をマーク。88打点もリーグ5位につけており、二冠王も視野に入っている。投打で歴史的なシーズンを送っており、MVPはほぼ当確といえる状況。敵味方関係なく、そのプレーは心揺さぶられるものである。そして、24日に行なわれた敵地のボルティモア・オリオールズ戦で見られた光景は、大谷翔平の「立ち位置」を物語るものだった。

【動画】「オオタニの打席を見せて!」オリオールズファンが応援チームにブーイング!
 目下18連敗中のオリオールズは再建期に入っており、首位から38ゲーム差の地区最下位。ここ数年、本拠地カムデンヤーズは閑古鳥が鳴いており、観客動員1万人を超えることもあまりない。この日も“奇特”な8781人のファンしか入場していなかった。もちろん、贔屓球団を応援しに来た人もいただろうが、お目当ては球界最大のスターだったのは間違いない。それは、オリオールズ番記者『Baltimore Sun』のジョン・メオリ氏のコメントからもうかがい知れる。

 1回表、この試合の最初のバッターとして打席に向かった大谷。通常の試合であれば、相手チームの選手にはブーイングが浴びせられてもおかしくはない。しかし、「ショウヘイ・オオタニの打席では全球とも静かだったんだ。みんな何を予想していたんだろうか」という、メオリ記者の前に飛び込んできたのは、オリオールズファンが固唾を飲んで大谷の打席を見ている姿だったのだ。

 結局、この打席で大谷は三振に打ち取られたが、同氏は「今週、オオタニはウェアハウス(右翼スタンド後方にある倉庫)に本塁打を打つだろう」と“予想”。ファンと同じように偉才のバッティングを楽しんでいた。

 そしてエンジェルスが8対1と大量リードしていた3回、大谷に2打席目が回ってきたが、2死ながら二三塁とあって申告敬遠される場面もあった。当たり前だが、“お目当て”の選手の打席を見られずに終わったオリオールズファンは、応援している(はずの)チームに大ブーイング。やはり、大谷のバッティングが見たかったのだ。

 この試合に限らず、先日18日の敵地デトロイト・タイガース戦でも、大谷にはブーインではなく拍手が送られていた。今シーズン、ビジター球場に行っても大谷の時は「ホーム」に変わっている印象がある。大谷翔平という選手の価値を、誰もが認めている証ではないだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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