MLB

「10日後に戻ってきて欲しいが…」秋山翔吾ら外野手4人の負傷者リスト入りにレッズ監督が嘆き節

THE DIGEST編集部

2021.09.21

故障者リスト入りした秋山。今季は88試合で打率2割4厘、12打点、2盗塁という成績だ。(C)Getty Images

 現地時間9月18日、シンシナティ・レッズは秋山翔吾が右太もも裏の張りで10日間の負傷者リスト(IL)に入ったと発表した。秋山の故障での離脱は今季2度目となる。

 メジャー2年目の秋山は開幕前に左太もも裏を痛めて負傷者リスト入りしたが、『MLB.com』のマーク・シェルドン記者によれば、今回の怪我はハムストリングとは別のものであるという。

 デビッド・ベル監督は負傷した時期について、「16日のパイレーツ戦での出来事だ。その試合で途中交代したのは戦術的な理由で、今回の痛みとは関係がなかった。試合後に違和感を訴え、翌日に少し痛みが増し、今日はそれよりさらに痛みがあったようだ」と説明。「10日後に戻ってきて欲しいが、今後の状態をみる」と述べたが、具体的な離脱期間ついては言及しなかった。

 チームではジェシー・ウィンカー、秋山、タイラー・ナキン、ニック・センゼルと、4人の外野手の負傷を抱えており、米メディア『CBS』によれば、レッズは外野手が不足し、マックス・シュロックとデライノ・デシールズの出場時間が増えることになると予測している。
 
 また地元の情報メディア『Cincinnati Enquire』はレッズのベンチにはまだ、デシールズ、TJ・フリードル、アリスティデス・アキーノの3人の外野手がいるが、アキーノは打率.180、デシールズとフリードルは目立った成績を残すことなく、ほぼ1年をマイナーで過ごしたと報じている。

 こうした状況に、チームを率いるベル監督は「もしジェシーとタイラーとショーゴがいれば、状況は変わっていただろう。ちょっとした日替わりで、チャンスが生まれたんだ」と『Cincinnati. Enquire』に苦しい心情を語った。

 夏の終わりには大きな期待が寄せられていたレッズだが、シーズン終了が近づくにつれ、プレーオフ進出の可能性が徐々に薄れてきている。現地時間20日には本拠地グレート・アメリカン・ボール・パークで、ピッツバーグ・パイレーツとの3連戦の初戦を戦い、9-5で勝利を収めた。とはいえ、台所事情の苦しさは変わらない。外野手不足のレッズがどのような工夫をして以降の試合にのぞむのか注目される。

構成●THE DIGEST編集部