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MLB

「前半戦は誰よりも支配的だった」ダルビッシュ有のパドレス1年目を現地記者が総括「後半は怪我で安定感を欠いた」

THE DIGEST編集部

2021.09.30

前半戦は圧倒的な存在感を見せたダルビッシュだが、後半戦は怪我の影響もあったのか結果を残せなかった。(C)Getty Images

前半戦は圧倒的な存在感を見せたダルビッシュだが、後半戦は怪我の影響もあったのか結果を残せなかった。(C)Getty Images

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地9月29日、ドジャースタジアムでの対ドジャース戦に先発した。4回を投げて6つの三振を奪うも2失点し、試合も1-2で敗れ自身今季11個目の黒星を喫した。チームもこの試合で今季初めて勝率5割を切るなど、ポストシーズン進出の望みが断たれる敗戦となった。

 MLB公式サイト上では地元メディアのAJキャッサベル氏が「不本意なシーズンとなった」「ダルビッシュの2021シーズンはパドレスのジェットコースターとほぼ一致している」と、今シーズンのダルビッシュ有について見解を述べている。

 パドレスは今季、5月には貯金が二桁に上るなど序盤から好調が続いた。ダルビッシュも7月までに7勝を記録したが、その後に2度故障者リスト入りするなど負傷に悩まされた。復帰後は12試合で先発し1勝8敗、防御率6.16。やはり怪我の影響が大きく響いたのは明らかだった。チームの成績も8月、9月は大きく負け越し、現在に至っている。

 同氏は「前半戦の彼はリーグの誰よりも支配的だった。圧倒的な強さを誇っていた」としながらも「後半は怪我で安定感と勢いを欠いた」と、今シーズンのダルビッシュのパフォーマンスについて総括。
 
 また、シーズン最終戦となる日曜日のジャイアンツ戦に中4日での先発も考えられるものの、「その可能性は低い。後半戦で腰や背中の負傷したダルビッシュを、パドレスがプレーオフ争いから脱落した現在、先発させる必要はない」と言及し、さらに「火曜日(ドジャース戦)で彼とパドレスのシーズンは、望んでいたよりずっと早く終わったようだ」と、ポストシーズン進出の見込みが無くなったこととともに、ダルビッシュの最後の登板となったとも伝えた。

 その上で、「今シーズン、(ダルビッシュとともに加入した)ブレイク・スネルとダルビッシュ、二人のベテランを獲得したのはパドレスが正真正銘の優勝候補だったことを示す兆候だった。しかし、そうはならなかった。二人の契約はあと2年あり、まだ十分に時間がある」と、来シーズン以降の奮起を期待するコメントを残している。

構成●THE DIGEST編集部

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