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PO進出を目指すマリナーズが警戒! また申告敬遠の大谷翔平は福留孝介が残した“日本人記録”に迫る

THE DIGEST編集部

2021.10.02

PO進出の可能性が残されたマリナーズ。彼らは試合のキーポイントなる「大谷封じ」を徹底していた。(C)Getty Images

 現地時間10月1日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場。3打数無安打1四球(敬遠)と目に見える活躍を見せた。

 レギュラーシーズン最後の3連戦で20年ぶりのプレーオフ進出をかけているマリナーズ。そうした状況だけに、直近5試合で22打数5安打(打率.333、3三塁打)3打点と復調傾向にある大谷は徹底したマークを余儀なくされた。

 初回の第1打席は外角攻めでセンターフライに打ち取られた大谷。チームが2対1と勝ち越して、なおも無死2塁の好機で迎えた3回の第2打席は、カウント0-3となったところで敵将スコット・サーバイスが申告敬遠を指示。今季リーグトップとなる18個目の敬遠で歩かされた。

 5回二死無塁の場面で迎えた第3打席は、フルカウントからの5球目を打つもセカンドゴロに。しかし、この打席ではカウント0-3からのシンカーをフルスイング。惜しくもファウルに終わったものの、一発を期待させる鋭いスイングを披露し、相手ファンをどよめかせた。
 
 その後も緊張感が漂うなかで進行していった試合は、エンジェルスが1点を守り切って2対1で勝利。ワイルドカードでのポストシーズン進出を狙うマリナーズの快進撃を食い止めた。

 この日はボール球中心の配球を続けた相手バッテリーの警戒もあって、3打席でノーヒットに終わった背番号17。ちなみに日本人選手のシーズン四球記録は福留孝介(当時シカゴ・カブス)が2009年に作った「93」となっており、大谷はあと「1」と迫っている。

 2007年の松井秀喜(当時ニューヨーク・ヤンキース)以来となる日本人選手のシーズン100打点に王手をかけ、前人未到の投打5部門(投球回、奪三振、安打、得点、打点)での100超えも視野に入れている。はたして、大谷は残り2試合で注目の大記録を達成できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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