11試合ぶりの一発が、シーズン最終戦に飛び出した。

　ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間10月３日、敵地で行われたシアトル・マリナーズとの今季最終戦に「1番・ＤＨ」で先発出場すると、初回の第１打席で今季４本目の先頭打者ホームランを放った。これで今季46号となった一発でシーズン100打点にも到達、史上初となる投打５部門での「クインタプル100」を達成した。

　文字通りの歴史的なホームランだ。大谷が初回に左腕タイラー・アンダーソンのカッターを振りぬいた打球は、打った瞬間にそれと分かる右翼席への本塁打となった。

　大谷はこの一発で松井秀喜に続く日本人史上２人目のシーズン100打点をクリア。これだけでも十分に偉業だが、すでに投手としてイニング数（130.1回）、奪三振（156）、試合前まで打者として安打（137）、得点（102）でも100の大台を突破。史上初となる投打５部門で100＝「クインタプル100」を成し遂げたのだった。

【動画】ついに出た46号！ 大谷翔平が最終戦で先頭打者アーチ 　2021シーズンも今季レギュラーシーズン最後の試合。いよいよポストシーズンの趨勢が決まっている中、アメリカン・リーグは混とんとしている。91勝のニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックスを、90勝のトロント・ブルージェイズ、マリナーズが追う展開。もし上位２球団が敗れて、下位２球団が勝利した場合、ワイルドカードを巡る壮絶な“延長戦”が行われることになる。

　だからこそ、スポーツメディア『The Athletic』が「ショウヘイ・オオタニは『みんながカオス（混とん）が好き』という話を聞いたんじゃないかな。ア・リーグMVP候補が162試合目に先頭打者アーチで46号を放った」と語るなど、大谷の一発でマリナーズはいきなり劣勢模様。その後も追加点を奪われて、２回で０対４と20年ぶりのプレーオフに向けて暗雲が漂っている。

　この歴史的一発は、歴史的なプレーオフ進出を阻まむことにもなるのか。その後の試合も注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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