MLB

「ドジャースに行ってしまう」LA地元紙記者が大谷翔平の“トレード退団”を危惧!「エンジェルスは早急に改善するべき」

THE DIGEST編集部

2021.10.10

レギュラーシーズン終了後も話題に事欠かない大谷。無論、その去就は世界が注目するトピックだ。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、レギュラーシーズン終盤に放った発言は、いまだに波紋を広げている。
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 事の発端は、9月26日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦後に漏らした言葉だ。7年連続ポストシーズン進出を逃したチームへの残留の意思を問われた27歳は、「ファンのひとも好きですし、球団自体の雰囲気も好き。ただそれ以上に勝ちたいという気持ちのほうが強いですし、プレーヤーとしてはそのほうが正しい」と自らの心境を包み隠さずに明かした。

 もっともエンジェルス退団を意図する発言ではなく、ただ純粋に"勝ちたい"という野球人としての想いからにじみ出たものだった。しかし、今季MLBで大旋風を巻き起こしたカリスマの言葉は瞬く間に広まり、いまなお現地メディアを中心にクローズアップされ続けている。

 そうしたなかで、興味深い持論を展開したのが、地元紙『LA Times』のビル・プラシュケ記者だ。現地時間10月8日、米放送局『Fox Sports』のYouTube番組「Dan Patrick Show」に出演した同氏は、視聴者からの「オオタニがドジャースにいたらどのくらいの人気になっていたか」と問われ、次のように切り返した。

「そりゃもう、もの凄いだろうね。たとえば、いまのトラウトがロサンゼルスのカフェに入っても誰にも気づかれない可能性はあるけど、ショウヘイなら半端ないことになるよ」

 あくまで仮定の話ではある。だが、プラシュケ記者は続けざまに、「チームがいまのままならショウヘイは最終的にドジャースでプレーすることになるだろう」と断言。その理由を次のように論じるのだ。
 
「なぜか? それはいまのオオタニは決して満足しきっていないからだ。こないだ彼自身が正直に明かしたように、変化を求めているんだよ。どれだけ活躍してもチームが勝てないというトラウトに起こったことを経験して、それが自分に起こってほしくないと考えているに違いない。本当にトレード志願する寸前まで来ていると思う」

 エンジェルスと大谷は2023年までの契約を締結しているものの、いまだ延長交渉に進展は見られない。それだけに2年後の移籍の可能性を危惧するプラシュケ記者は、「エンジェルスは早くチームを改善したほうがいい」と警鐘を鳴らしている。

「早急に、だ! そうでないと、ショウヘイはどこかに行ってしまう。仮にFAになれば、きっとドジャースがあっという間にかっさらうことになるだろう」

 伝統のドジャーブルーのユニホームを身にまとって躍動する二刀流戦士――。そんな雄姿を見てみたい気もするが、いずれにせよ、今オフに行なわれるだろう延長交渉の行方には、世界の野球ファンが注目することになる。

構成●THE DIGEST編集部

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