MLB

「もう言い訳はなしだ!」金満オーナーにエンジェルス専門メディアが積極補強を提言!「『トラウトとオオタニで勝つ』が後押し」

THE DIGEST編集部

2021.10.19

大谷(中央)とトラウト(奥)という当代屈指のカリスマを擁しているエンジェルス。それだけに契約下にあるうちに勝ちたいところだが――。(C)Getty Images

「勝ちたいという気持ちのほうが強いですし、プレーヤーとしてはそのほうが正しい」

 これは、去る9月26日のシアトル・マリナーズ戦後の会見で大谷翔平が、ロサンゼルス・エンジェルスへの将来的な残留の可能性を問われた際に口にした言葉だ。7年連続でポストシーズン進出を逃したチームにあって、背番号17は図抜けた存在感を示した。それゆえに、歯がゆさを感じずにいられなかったのだろう。

 7日後の今月3日に「一番近くで支えてもらった球団ではあるので」と、2023年シーズンまでとなっている現行契約の延長に前向きな姿勢は見せた。しかし、10月もチームとして熾烈なタイトル争いがしたいというのが、異次元の活躍を披露した二刀流戦士の本音なのかもしれない。

 そんな大谷にとってふさわしい球団はどこなのか。いまやアメリカ中で議論されているこのテーマに切り込んだのは、他でもないエンジェルスの専門メディア『Halo Hangout』だ。

 日夜、エンジェルスのありとあらゆる情報を熱心に発信している同メディアは、「球団オーナーのアート・モレノは、今オフの予算事情をどう見るか」と銘打った特集記事を掲載。そのなかで23年に契約満了を迎える大谷の去就をふまえて、次のように論じた。

「この先、ショウヘイ・オオタニとは契約延長の話し合いをしなければならず、エンジェルスはかなりの費用を計算する必要がある。しかし、少なくとも彼の年俸が550万ドル(6億2700万円)と格安である来季は、オーナーは勝つための補強に大金を使うべき時だ。モレノ氏の総資産は36億ドル(4100億円)。その金額を考えれば、今以上に補強資金を捻出できるはずである」
 

 ここ数年のストーブリーグで投資が少ないとされてきたモレノ氏について「これまで"財布のひもが固い"と言われてきたオーナーだが、今オフはその評判を吹き飛ばすチャンスだ」と訴えた同メディアは、「もう言い訳は必要ない」とし、こう結んだ。

「地区優勝を果たしたアストロズには、4年連続で年俸総額でも後れを取った。本来、『超』が付くほどの大金持ちであるモレノ・オーナーはこのオフ、少なくとも同じ地区のライバルよりは多くの補強資金を積み上げる必要がある。でなければ勝てないからだ。

 このオフの補強で年俸総額は2億ドル(228億円)に達すると予想される。しかし、『トラウトとオオタニで勝つ』というプレッシャーこそが、この金額(228億円)を捻出させるこれ以上にない後押しになるはずだ」

 チーム防御率4.69(MLB全体22位)だった投手陣の再建を筆頭に補強ポイントは多いエンジェルスだが、積極的な動きを見せるのか。大谷との契約延長動向と合わせて目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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