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「あんなカーブは投げたことがない」大谷翔平に痛烈弾を浴びたヤンキース右腕が嘆き節「叩きつける気持ちで…」【Playback“ショウタイム”/本塁打第26号】

THE DIGEST編集部

2021.10.19

ニューヨーカーたちに衝撃を与えた大谷の一発に、敵投手も脱帽した。(C)Getty Images

 2021年のMLBにおいて二刀流で快進撃を続け、文字通り歴史を作った大谷翔平。そんな偉才が放った46本塁打を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る。

 今回は、何度も比較されたベーブ・ルースゆかりの地で放った一発にスポットを当てる。目の肥えたニューヨーカーたちから大ブーイングを浴びせられた大谷だったが、そのプレッシャーを振り払うように球団最速117.2マイル(約188.6キロ)の弾丸ライナーをライトスタンドに打ち込んだ。

記事初掲載:2021年6月29日

【動画】ヤンキース・ファンが驚嘆…大谷翔平がベーブ・ルースの聖地で放った衝撃弾をチェック

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「狙いが実行しきれなかった。本当はバウンドさせるつもりだったんだ」

 現地時間6月28日のロサンゼルス・エンジェルス戦に先発登板したニューヨーク・ヤンキースの右腕マイケル・キングは、大谷翔平にホームランを打たれたシーンを嘆いた。

 相手のちょっとしたミスも見逃さないのが、今季の大谷である。それだけにキングの"失投"を逃すはずがなかった。初回の1死無塁、フルカウントからインローに投じられた80.3マイルの(約129.2キロ)のカーブをフルスイング。初速117.2マイル(約188.6キロ)で飛んでいった打球は、西日に照らされたライトスタンドに突き刺さった。
 
 ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に並んだ。そんな大谷の今季26号は、「あれは彼なりの間違いないメッセージだ。ニューヨークへの旅を始めるのにこれ以上ない方法だろう」とジョー・マッドン監督が語ったように、辛辣なヤンキース・ファンへの挨拶代わりの一打となった。

 その後、2度の対戦では、1三振を含むノーヒットと大谷を抑え込んだキング。それでも初回に浴びた一発には悔いが残るようだ。試合後の会見で「試合の競争力を高めるつもりだったが、あそこまで持っていかれるとは想像できなかった」と惜しんだ。

「正直に言えば、ああいう甘いカーブは投げたことがなかったし、叩きつけるぐらいの気持ちで投げたんだ。普段からオオタニはカーブボールヒッターというか、ストライクゾーンに来る変化球はことごとく打ち砕いてきた。だからボールゾーンに投げたかった。なんとか優位になろうとしたんだけど、ただ垂れ下がったボールになってしまった」

 ヤンキース・ファンが集った"聖地"で異彩を放った大谷。6月だけで11本ものアーチをかけた26歳(※当時)のサムライ戦士の勢いは、ますます加速していきそうだ。

構成●TEH DIGEST編集部

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