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MLB

「全左打者は大谷ほど酷い判定に苦しんでいない」物議を醸した“オオタニゾーン”を米データサイトが再検証!

THE DIGEST編集部

2021.10.24

アンパイアの判定に悩まされた今季の大谷。一連のジャッジはいまだ議論の的となっている。(C)Getty Images

アンパイアの判定に悩まされた今季の大谷。一連のジャッジはいまだ議論の的となっている。(C)Getty Images

 今季の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、怒涛の快進撃を披露した前半戦に比べて、終盤戦は急激に失速した感が否めない。
【動画】すべてがボールゾーン!? 大谷翔平に対する辛口ジャッジまとめをチェック

 勤続疲労や相手バッテリーから勝負を避けられるなど理由は多々考えられる。苦闘の要因のひとつに挙げられるのが、外角のボールに対して、極端に広くストライクを取られた点だ。

 それが最も顕著に表れたのが、現地時間9月6日のテキサス・レンジャーズ戦だった。第3打席で相手右腕AJ・アレクシーと対峙した大谷は、フルカウントの場面で投じられた外角低めへの92.3マイル(約148.5キロ)の4シームを見逃した。この時、背番号17は四球を確信。いち早く一塁方向へと歩き出した。

 しかし、ブライアン・ゴーマン球審は、声高らかに「ストライク」をコール。これには、流石の大谷も「いやいや、ありえない」と言わんばかりの不満げな表情を浮かべて食い下ったが、当然判定は覆らなかった。

 こうしたシーンはとりわけ後半戦に頻発した。実際、MLB公式サイトの投球チャートを見ても、ほとんどがストライクゾーンから大きく外れており、大谷がいかに厳しい判定に苛まれていたかが分かる。
 
「これぞオオタニゾーンだ」

 そう皮肉る米メディアもあった。そんな大谷に対する手厳しいジャッジは、レギュラーシーズンが終わったいまも小さくない話題となっている。以前、「大谷の場合、ややストライクゾーンから外れた際どい外角コースは44%以上がストライク判定になる」と指摘したMLBのデータ専門サイト『Codify,Inc.』は、現地時間10月22日にツイッター上で動画貼り付けて、次のように振り返っている。

「内側すぎず、高すぎもせず、低すぎるわけでもない。ただ、間違いなく外側のボールばかりだ。ショウヘイ・オオタニに投じられたそんな球はすべてがストライクとコールされた。結局のところ、今シーズンのMLBにおけるすべての左打者は、大谷ほどこんな酷いストライク判定に苦しんではいなかった」

 もちろん、誤審に悩まされたのは大谷だけではないが、今季のMLBにおいて彼ほど被害を被った選手がいないのも事実である。強力なライバルたちとの本塁打王争いが白熱するなかで、不運なジャッジとの闘いも余儀なくされたのだ。はたして来シーズン以降、改善傾向は見られるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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