MLBのレギュラーシーズン終了後、一人の日本人スラッガーの名前に、アメリカで熱い視線が集まっている。広島カープの鈴木誠也だ。
野球の本場で注目されるのも無理はない。今季の鈴木は打率.318、38本塁打、87打点、長打率.643と軒並みハイアベレージを記録しているのだ。これに加えて卓越した走塁技術、そして強肩を武器とした守備でも貫禄のプレーを見せつけている。
本人もMLB挑戦に意欲的とも言われている。そんな27歳のサムライに、鵜の目鷹の目のMLB球団のなかで最も興味を示していると言われるのが、シカゴ・カブスだ。
カブスは、目下、チーム立て直しの真っただ中だ。今夏のトレード市場でもハビア・バエズ(→ニューヨーク・メッツ)、クリス・ブライアント(→サンフランシスコ・ジャイアンツ)、アンソニー・リゾー(→ニューヨーク・ヤンキース)など5年前の世界一を知る主力を相次いで放出。完全に再建路線へ舵を切っている。
ゆえに国際的にも注目される鈴木は、カブスにとって見逃せないタレントなのだ。日夜、同球団のあらゆる情報を発信している専門サイト『Cubs Insider』は、「仮にポスティングされることになれば、スズキはカブスにうってつけの存在だ」と断言する。
「スズキはNPB時代からスウィングにミスが目立っていたツツゴウとは全く異なる日本人スラッガーだ。非常に我慢強い打席でのアプローチに加え、スピードと強肩も兼ね備えている5ツールプレーヤーであり、獲得に伴ったリスクが小さい」
さらに同サイトは、32歳のジェイソン・ヘイワードをはじめとするカブス外野手陣の弱体化を指摘。そのうえで「コーナースポットの助けを必要としているチームであれば、おそらくスズキを欲するだろう。しかし、確かな打力も兼ねている彼は今まさにカブスにぴったりと当てはまる選手なのだ」と強調した。
「7500万ドル相当の契約が見込まれるスズキは決してお手頃と言える買い物ではないが、ドラフトでの逸材獲得に資金を費やすよりも、フロントには受け入れられやすいはずだ。様々な観点からスズキは魅力のある選手だ。
この冬に何人かの新戦力獲得を狙っているカブスは資金的にも余裕があり、あとの問題は『ここ(カブス)でプレーしたい』と本人に納得させるだけかもしれない。カブスは、西海岸(ロサンゼルス)でのプレーを強く望んだショウヘイ・オオタニとは契約できなかったが、今回はチーム再建のための明確なビジョンを示せば、獲得に前進するはずだ」
二松學舍大学附属高校からプロ入りして9年。着実に声価を高めてきた27歳は、今オフに一大決心を下すのか。もしもポスティングとなれば、MLBでの争奪戦は必至となるだけに、その動向から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】MLB挑戦の期待が膨らむ圧巻弾! 鈴木誠也の豪快アーチをチェック
野球の本場で注目されるのも無理はない。今季の鈴木は打率.318、38本塁打、87打点、長打率.643と軒並みハイアベレージを記録しているのだ。これに加えて卓越した走塁技術、そして強肩を武器とした守備でも貫禄のプレーを見せつけている。
本人もMLB挑戦に意欲的とも言われている。そんな27歳のサムライに、鵜の目鷹の目のMLB球団のなかで最も興味を示していると言われるのが、シカゴ・カブスだ。
カブスは、目下、チーム立て直しの真っただ中だ。今夏のトレード市場でもハビア・バエズ(→ニューヨーク・メッツ)、クリス・ブライアント(→サンフランシスコ・ジャイアンツ)、アンソニー・リゾー(→ニューヨーク・ヤンキース)など5年前の世界一を知る主力を相次いで放出。完全に再建路線へ舵を切っている。
ゆえに国際的にも注目される鈴木は、カブスにとって見逃せないタレントなのだ。日夜、同球団のあらゆる情報を発信している専門サイト『Cubs Insider』は、「仮にポスティングされることになれば、スズキはカブスにうってつけの存在だ」と断言する。
「スズキはNPB時代からスウィングにミスが目立っていたツツゴウとは全く異なる日本人スラッガーだ。非常に我慢強い打席でのアプローチに加え、スピードと強肩も兼ね備えている5ツールプレーヤーであり、獲得に伴ったリスクが小さい」
さらに同サイトは、32歳のジェイソン・ヘイワードをはじめとするカブス外野手陣の弱体化を指摘。そのうえで「コーナースポットの助けを必要としているチームであれば、おそらくスズキを欲するだろう。しかし、確かな打力も兼ねている彼は今まさにカブスにぴったりと当てはまる選手なのだ」と強調した。
「7500万ドル相当の契約が見込まれるスズキは決してお手頃と言える買い物ではないが、ドラフトでの逸材獲得に資金を費やすよりも、フロントには受け入れられやすいはずだ。様々な観点からスズキは魅力のある選手だ。
この冬に何人かの新戦力獲得を狙っているカブスは資金的にも余裕があり、あとの問題は『ここ(カブス)でプレーしたい』と本人に納得させるだけかもしれない。カブスは、西海岸(ロサンゼルス)でのプレーを強く望んだショウヘイ・オオタニとは契約できなかったが、今回はチーム再建のための明確なビジョンを示せば、獲得に前進するはずだ」
二松學舍大学附属高校からプロ入りして9年。着実に声価を高めてきた27歳は、今オフに一大決心を下すのか。もしもポスティングとなれば、MLBでの争奪戦は必至となるだけに、その動向から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】MLB挑戦の期待が膨らむ圧巻弾! 鈴木誠也の豪快アーチをチェック