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鈴木誠也の獲得は「究極のローリスク・ハイリターン」。米メディアが選ぶ最もふさわしいチームは?

THE DIGEST編集部

2021.11.21

鈴木の獲得に興味を示す球団は10球団もあるという。(C)THE DIGEST

 ポスティング・システムを利用してメジャー挑戦を目指す鈴木誠也。来週中にも正式な申請の手続きに入る意向を示した。そんな鈴木に対し、米メディアは連日、「ヒデキ・マツイの再来」「ショウヘイ・オオタニ以来の最高の選手」など日本の主砲の話題でストーブシーズンを賑わせている。

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 二松学舍大学附属高校からプロ入りして9年の鈴木は、今季のレギュラーシーズンで打率(.317)と出塁率(.433)のリーグ2冠を達成。さらに本塁打(38本)、88打点、OPS. 1.072と、驚異の打撃力を披露し、日本屈指の5ツールプレーヤー(ミート力、長打力、走力、守備力、肩力)と称されている。

 鈴木の契約を5年5500万ドル、広島への譲渡金を1021万5000ドル(約11億2000万円)と予測しているメディアもある中、すでに鈴木のスカウティングを表明したチームは10球団以上にも上っている。

 米メディアの『FRANCHISE SPORTS』は鈴木に最もふさわしく、彼の獲得に意欲的な4チームをピックアップした。
 
 まずは、潤沢な資金があり、外野の改善を試みようとしているサンフランシスコ・ジャイアンツ。資金面でも柔軟性があり、ダルビッシュ有など過去に多くの日本人選手と契約の実績があるテキサス・レンジャース。2016年のワールドシリーズで活躍した選手のほとんどがトレードで放出され、チーム立て直し中のシカゴ・カブス。

 そして筆頭に挙がっているのが、今季アメリカン・リーグ優勝決定シリーズに進出したものの、ヒューストン・アストロズに敗退したボストン・レッドソックスだ。このチームには日本人右腕の澤村拓一も所属している。レッドソックスはすでに戦力が揃っているだけに、鈴木がメジャーの球速になじむまで、ゆっくりと育てる素地もできており、同メディアでは「究極のローリスク・ハイリターンといえるだろう」と語っている。

 ポスティング申請後には30日間の交渉期間が与えられるが、鈴木をめぐる30日間の激しい争奪戦、最後は一体どこのチームが勝利するのか。今季ストーブシーズンの戦いにも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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