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大谷翔平を「高校生レベル」としたMLBスカウト評が再び話題に! 米記者が「早すぎた分析」と掘り起こす

THE DIGEST編集部

2021.11.20

歴史的な活躍を見せつけ、大スターへと進化した大谷。しかし、MLB挑戦当時は懐疑的な目も少なくはなかった。(C)Getty Images

歴史的な活躍を見せつけ、大スターへと進化した大谷。しかし、MLB挑戦当時は懐疑的な目も少なくはなかった。(C)Getty Images

 二刀流による異次元の快進撃を続け、一大センセーションを巻き起こしたサムライは、オフシーズンも話題が尽きない。
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 現地時間11月18日には、全米野球記者協会の投票で選ばれるアメリカン・リーグMVPを初受賞。投票権を持つ記者30名の満票は、2015年のブライス・ハーパー以来となるMLB史上19人目の快挙となった。

 総得票数でも2位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に151差をつける文句なしの選出だ。そんな大谷の快挙は、現地メディアでもクローズアップされ、MVP受賞の反響はいまだ止む気配がない。

 そんななかで3年前に掲載された大谷に関する記事が、ふたたび話題となっている。掘り起こしたのは、米専門メディア『Fan Graphs』や『The Athletic』などで執筆しているキム・スンミン記者だ。

 同記者が自身のツイッターで「最後にもう一度、気持ちを込めて」とスクリーンショットで紹介したのは、2018年3月に米『Sporting News』のレポートの見出しだ。当時、同メディアは鳴り物入りで日本からやってきた大物ルーキーについて「ショウヘイ・オオタニはMLBのピッチャーを打つことはできないだろうと考えられる」と酷評。そのうえで匿名のスカウトのコメントを大々的に公開したのだ。

「彼は基礎的な高校生レベルのバッターだ」
 
 そこから大谷への評価は激変した。いまでは“野球の神様”ベーブ・ルースと比較され、一部で「ルースよりも上だ」(元ニューヨーク・ヤンキース、C.C.サバシア)と称されるようになっている。

 すでに削除されている記事についてキム・スンミン記者は、「私はこれについて言及する価値があると思っている」と主張。そして、こう論じるのだ。

「私はスカウトの発言を強調したSporting Newsを悪く言うつもりはない。ただ、これは明らかに春季キャンプ期間中という早すぎる分析であり、首脳陣の考えや彼の日本での仕事ぶりを無視したものだった。それにオオタニはこれが載った年でさえ、149wRC+(1打席あたりに生み出した得点の創出度を示す指標)も打っているんだ」

 鵜の目鷹の目のMLBスカウトの考えも覆してみせた大谷。MVP決定後のインタビューで「選手としては、ここからピークを迎える5~7年が勝負だと思う」と語ったカリスマからは、まだまだ目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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