その可能性に期待は膨らむばかりだ。11月16日にポスティング・システムを申請する意向を明らかにし、メジャー挑戦を明言した広島カープの鈴木誠也である。
【動画】MLBも魅了する圧倒的な打力! 鈴木誠也が放った特大アーチをチェック
プロ入り9年目の今季は目に見える結果を残した。132試合に出場したレギュラーシーズンで、打率(.317)と出塁率(.433)でリーグ2冠を達成。さらに本塁打(38本)でもキャリアハイの数字を叩き出し、名実ともに日本球界屈指の強打者に成長したのだ。
走攻守で違いを生む27歳のサムライの動向は、すでにMLB複数球団から徹底マーク。複数の米メディアの情報を合わせれば、テキサス・レンジャーズやシアトル・マリナーズ、ボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキースなど最低でも10球団が水面下で調査を開始しているとされている。
鈴木はいったいどこに新天地を構えるのか――。米メディアでも連日あらゆる情報が発信されているなかで、「フィラデルフィア・フィリーズこそがふさわしい」と推すのは、ローカル紙の『The Trentonian』だ。
まず、同紙は日進月歩で成長を遂げてきた鈴木について「スズキは確かな才能を持った選手だ」と強調。フィリーズは過去に日本人選手を獲得したことがないが、「東洋を見てくれ。真剣に入札を考慮すべき興味深い選手がいる」と訴えている。
もっとも、フィリーズは即戦力となる外野手獲得を今オフの重要課題にはしていない。アンドリュー・マカッチェン、オデュベル・ヘレーラなどレギュラークラスの駒は揃っているうえに、鈴木が主戦場としてきたライトには、今季のナショナル・リーグMVPに輝いたブライス・ハーパーが君臨しているのだ。
しかし、同紙は「フィリーズの外野手陣が埋まっているのは理解している。だが、スズキはおそらくレフトでも標準以上のプレーは見せてくれる。彼のスピードとパワーはそれほどまでに期待できる」とし、こう続けるのだ。
「我々は、フィリーズがこれまでに『馬鹿げたカネ』と呼べるもの多く費やしてきたのを知っている。だからこそ言いたい。いまこそ、銀行の金庫から大金を引き出す時が来たんだと。おそらくスズキをラインナップに加えることは、最も賢い動きと言える」
プレーオフ進出を目指して投手陣の再建が最優先事項とされるフィリーズ。それだけに本当に鈴木の入札競争に参戦するかは定かではない。今季にMVP級の活躍を見せたハーパーとの共闘は、大きな注目を集めるのは間違いなさそうだが、はたして……。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】いざ、メジャー挑戦へ! 「広島の至宝」鈴木誠也のベストショットを一挙公開!
【動画】MLBも魅了する圧倒的な打力! 鈴木誠也が放った特大アーチをチェック
プロ入り9年目の今季は目に見える結果を残した。132試合に出場したレギュラーシーズンで、打率(.317)と出塁率(.433)でリーグ2冠を達成。さらに本塁打(38本)でもキャリアハイの数字を叩き出し、名実ともに日本球界屈指の強打者に成長したのだ。
走攻守で違いを生む27歳のサムライの動向は、すでにMLB複数球団から徹底マーク。複数の米メディアの情報を合わせれば、テキサス・レンジャーズやシアトル・マリナーズ、ボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキースなど最低でも10球団が水面下で調査を開始しているとされている。
鈴木はいったいどこに新天地を構えるのか――。米メディアでも連日あらゆる情報が発信されているなかで、「フィラデルフィア・フィリーズこそがふさわしい」と推すのは、ローカル紙の『The Trentonian』だ。
まず、同紙は日進月歩で成長を遂げてきた鈴木について「スズキは確かな才能を持った選手だ」と強調。フィリーズは過去に日本人選手を獲得したことがないが、「東洋を見てくれ。真剣に入札を考慮すべき興味深い選手がいる」と訴えている。
もっとも、フィリーズは即戦力となる外野手獲得を今オフの重要課題にはしていない。アンドリュー・マカッチェン、オデュベル・ヘレーラなどレギュラークラスの駒は揃っているうえに、鈴木が主戦場としてきたライトには、今季のナショナル・リーグMVPに輝いたブライス・ハーパーが君臨しているのだ。
しかし、同紙は「フィリーズの外野手陣が埋まっているのは理解している。だが、スズキはおそらくレフトでも標準以上のプレーは見せてくれる。彼のスピードとパワーはそれほどまでに期待できる」とし、こう続けるのだ。
「我々は、フィリーズがこれまでに『馬鹿げたカネ』と呼べるもの多く費やしてきたのを知っている。だからこそ言いたい。いまこそ、銀行の金庫から大金を引き出す時が来たんだと。おそらくスズキをラインナップに加えることは、最も賢い動きと言える」
プレーオフ進出を目指して投手陣の再建が最優先事項とされるフィリーズ。それだけに本当に鈴木の入札競争に参戦するかは定かではない。今季にMVP級の活躍を見せたハーパーとの共闘は、大きな注目を集めるのは間違いなさそうだが、はたして……。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】いざ、メジャー挑戦へ! 「広島の至宝」鈴木誠也のベストショットを一挙公開!