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総額100億円超の大型契約が1日に3件も!シャーザーは年平均47.6億円の複数年契約でメッツへ?MLBのFA市場が怒涛の動き<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.11.29

セミエン(右)とゴーズマン(左)をはじめ、総額1億ドル以上の契約が3件も成立。メッツと契約目前のシャーザー(中央)は史上最高年俸更新が確実視される。(C)Getty Images

セミエン(右)とゴーズマン(左)をはじめ、総額1億ドル以上の契約が3件も成立。メッツと契約目前のシャーザー(中央)は史上最高年俸更新が確実視される。(C)Getty Images

 12月1日(現地時間)の労使協定の期限切れに伴い、ロックアウト突入も噂されるMLB。その前に契約をまとめてしまおうという選手が続出し、FA市場が例年以上に活発な動きを見せている。現地11月28日にも、多くのFA選手が相次いで契約を結んだ。主な選手は以下の通りである。

▼FA
マーカス・セミエン(二塁手/遊撃手):7年1億7500万ドル/レンジャーズ
ケビン・ゴーズマン(先発投手):5年1億1000万ドル/ブルージェイズ
ジョン・グレイ(先発投手):4年5600万ドル/レンジャーズ
アビザイル・ガルシア(外野手):4年5300万ドル/マーリンズ
イミ・ガルシア(救援投手):2年1100万ドル/ブルージェイズ
コリー・クルーバー(先発投手):1年800万ドル/レイズ
マイケル・ローレンゼン(救援投手):1年700万ドル/エンジェルス
コール・カルフーン(外野手):1年520万ドル/レンジャーズ

▼契約延長
バイロン・バクストン(外野手):7年1億ドル/ツインズ
サンディ・アルカンタラ(先発投手):5年5600万ドル/マーリンズ
 
 この日、特に積極的に動いたのはレンジャーズとブルージェイズだ。

 過去2年連続で地区最下位のレンジャーズは、低迷脱出のために総額1億ドル以上とも言われる補強資金を用意。当初から積極補強が予想されていた通り、今季ブルージェイズで二塁手史上最多記録の45本塁打を放ったセミエンを大型契約で獲得したのに加え、ロッキーズで2016~19年に4年連続2ケタ勝利を挙げたグレイや、19年に33本塁打を放った強打の外野手カルフーンを獲得。この日だけで総額2億3000万ドル以上を費やした。

 一方、セミエンが流出したブルージェイズも、今オフのFA市場で屈指の先発投手と言われていたゴーズマンの獲得に成功。さらに人材不足のブルペンにもガルシアを加えた。

 なおFA選手ではないが、ツインズはかねてから交渉中だったバクストンとの延長契約がついに合意に達した。走攻守三拍子そろったバクストンに対し、ツインズは今年7月に7年総額8000万ドル前後の延長契約を申し出ていたが拒否され、条件を大幅に引き上げたようだ。また、マーリンズも今季200イニング&200奪三振をクリアしたエースのアルカンタラと延長契約に合意した。

 なお、28日に総額1億2450万ドルを投じて三塁手のエデュアルド・エスコバー、マーク・カナとスターリング・マーテイの両外野手を獲得したメッツは、サイ・ヤング賞3度の大投手マックス・シャーザーとも合意が間近との報道が出ている。契約は3~4年、年平均の年俸は史上最高額の4200万ドル、日本円にして約47.6億円に上る見込みだという。シャーザーの契約先決定を含め、労使協定失効までの向こう数日間は大きな動きが続きそうだ。

構成●SLUGGER編集部
 
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