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MLBが異例のロックアウトを正式発表! コレア、カーショウ、鈴木誠也ら去就未決定の“大物”たちへの影響は?

THE DIGEST編集部

2021.12.02

MLBはついにロックアウトを発表した。コレア(左)やカーショウ(右)のような現役MLB戦士や鈴木(中央)のような新たに挑戦する選手も影響を受ける。(C)Getty Images、(C)THE DIGEST

 球界への影響は計り知れない決定が下った。MLBは米東部時間2日0時(日本時間同日14時)からロックアウト(施設閉鎖)をスタートさせた。
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 MLBと選手会は新たな労使協定を巡って長らく話し合いを行なってきたが、ついに答えを見出せなかった。今回テキサスで実施された交渉に際しては、選手会側が年俸調停やフリーエージェント(FA)権取得年数、チーム総年俸によって課されるぜいたく税の見直しや、最低年俸の引き上げなど多岐にわたる改善案を提出。しかし、7人のオーナーを含むMLB側が断固として改案を拒絶し、1995年のストライキ以来となる全業務の凍結が決議された(経営陣によるロックアウトは1990年以来)。

 これによって、球団関係者は球団施設を使用が一切できなくなる。当然、GM、監督、コーチ陣などのスタッフは、自軍選手に対する言及を禁じられる。つまりトレードやFAにかかわらず、あらゆる交渉がすべてストップしてしまうのだ。

 影響を受ける選手は少なくない。今冬にFAを決定した大型遊撃手カルロス・コレアや、現役最強投手と称されるクレイトン・カーショウに加え、フレディ・フリーマンやニック・カステヤーノス、トレバー・ストーリーなど大物選手が、いまだ移籍先を模索中だった。
 
 さらにシアトル・マリナーズからFAとなった菊池雄星は、トロント・ブルージェイズやニューヨーク・メッツとの話し合いが囁かれたが交渉は中断。そして広島カープからのポスティングでMLB挑戦を発表していた鈴木誠也も残りの期間約20日間を残し、話し合いを禁じられてしまった格好だ。

 今月6日(現地時間)から4日間にわたってフロリダで開催予定だった「ウインターミーティング」も中止が決定した。例年であれば、全球団の関係者が一堂に会するこの会議で、各選手の去就などを直接話し合われるが、それもなくなる異例の事態となった。

 次のMLBと選手会の交渉期限はシーズン開幕延期を避けるための来年2月1日とされている。はたして、両者は新たな協定を締結できるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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