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鈴木誠也の評価は秋山や筒香よりも上!米メディアが現状を分析「右翼手としても平均以上」

THE DIGEST編集部

2021.12.15

走攻守揃った鈴木は、さらに若さという武器も備えている。(C)Getty Images

 目下、ロックアウト中のメジャーリーグは、移籍交渉を含めたすべての業務がストップしている。そんな中においても日米のメディアで頻繁に鈴木誠也(広島)の移籍に関する話題は取り上げられており、現在の交渉凍結が解除された途端にメジャーリーグの各球団が一斉に接触してくるだろう。

 先月、筒香嘉智がピッツバーグ・パイレーツと年俸400万ドル(約4億5000万円)で単年再契約した際に代理人を務めたジョエル・ウルフ氏は鈴木の代理人でもあり、11月下旬に日本で記者団に、少なくとも8つのチームが鈴木に真剣に興味を示しており、すでにいくつかのチームとオンラインミーティングが行なわれていると述べていた。

 米最大の移籍情報サイト『MLB Trade Rumors』のスティーブ・アダムス記者によると、鈴木の候補先としてたびたび名前が挙がっているニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズに加え、テキサス・レンジャーズの名前も挙がってきているという。

 同記者によるとレンジャースは鈴木にどの程度の関心を持っているかは明らかではないが、鈴木はレンジャースが必要としている条件には明らかにフィットしているという。レンジャースの右左翼ポジションはまだほとんど決まっておらず、また、このオフシーズンに精力的に新戦力を獲得した首脳陣は、鈴木を攻撃面をアップグレードする存在として注目しているという。
 
 鈴木は、ここ数年、日本で最も活躍している打者の一人であり、プロ9年目となる今季も驚異的な数字を残した。レギュラーシーズン132試合に出場し、打率.317と出塁率.433でセ・リーグ二冠を達成。さらに38本塁打、88打点、OPS. 1.072と驚異のスタッツを残し、日本球界屈指の5ツールプレーヤー(ミート力、長打力、走力、守備力、肩力)としての姿をファンやメディアに焼き付けた。

 同メディアによると、鈴木はメジャー市場において、秋山翔吾や筒香といった最近の日本のプロ野球選手がメジャーリーグに移籍した時よりも若い上、両者よりもかなり高い評価を受けているという。また、プロ野球でゴールデングラブ賞を5回受けている鈴木は「右翼手としても平均以上」と見られているという。

 守備も打撃でも活躍が期待できる鈴木の行き先はロックアウト後の対面でのミーティングで決定することだろう。各チームの鈴木争奪戦からますます目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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