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「オオタニのように大化けする」レッドソックス専門メディアが鈴木誠也獲得を推挙!球団と合致する“狙い”とは?

THE DIGEST編集部

2021.12.30

大谷(右)と同世代である鈴木(左)。そんな両雄が世界最高峰の舞台で戦うとなれば、興味深いものとなるのは必至だ。(C)Getty Images

 27歳のサムライが、米球界で人気銘柄となっている。今オフに広島からのポスティング・システムでのメジャー挑戦を表明した鈴木誠也だ。
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 もっとも"野球の本場"でも注目されるだけの実績は残してきた。プロ入り後9年間での平均打率は.315で、長打率も.570とハイアベレージをマーク。強権を武器にした守備でも5度のゴールデン・グラブ賞を受賞するなど、当代屈指の5ツールプレーヤーとしての声価を高めてきた。

 日本で地力を上げてきた27歳に対し、すでに積極的に交渉を始めている球団も少なくない。なかでも地元メディアを含めて熱心に獲得を狙っているとされるのが、ボストン・レッドソックスだ。

 今オフに今季31本塁打を放った主力外野手のハンター・レンフローを放出したレッドソックスは、目下、代役探しに奔走中だ。ロックアウト後のフリーエージェント(FA)市場には、カイル・シュワーバーやニック・カステヤーノスなどMLBでの実績も十分なスラッガーが残っているが、球団は国際市場で異彩を放つ27歳の日本人に目をつけているという。

「セイヤ・スズキの方がシュワーバーよりも球団の狙いと合致する」

 そう訴えたのは、レッドソックスをこよなく愛する専門メディア『Bosox Injection』だ。日夜、名門のありとあらゆる情報を発信し続ける彼らは、レギュラーシーズン終了後にハイム・ブルームGMが「終盤を任せられる中継ぎと右打ちの外野手が欲しい」と語ったコメントにクローズアップ。「彼を獲得できれば、3人のうち2人が左打ちという外野手陣にバランスをもたらせるため、狙いに当てはまるのは言うまでもない」と鈴木獲得に太鼓判を押した。

 また、同メディアは、シュワーバーらと比較した際に浮上する鈴木のMLBでの経験不足について、「それはインターナショナルな移籍市場で選手を獲得する場合において、必ず付きまとうリスクだ」と一蹴している。

「経験不足の懸念はどんな選手にも存在する。スズキはセスペデスやソレーア、そしてオオタニのように大化けするかもしれない。もしも、ダメだとわかっても、彼は4年7000万ドル(約80億5000万円)が必要とされるシュワーバーよりも安価な値段で獲得できるため、金銭的なリスクはあまり大きくはない。たしかにMLBに馴染めるかどうかのリスクはある。しかし、費用を比較的抑えられるスズキ獲得は、別の高額なFA選手獲得やザンダー・ボガーツ、ラファエル・デバースとの再契約を狙うレッドソックスにとっては喜んで取るリスクと言える」

 はたして、鈴木は"グリーンモンスター"がそびえるフェンウェイ・パークを舞台にプレーすることになるのか。仮に実現すれば、世界制覇を狙うチームの起爆剤となりえそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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