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MLB

“タイムリミット”は1月下旬!? 米専門メディアが鈴木誠也のMLB挑戦を分析「日本に戻っても何ら不思議ではない」

THE DIGEST編集部

2022.01.10

ロックアウトの影響から交渉を進展させられていない鈴木。その現状を米専門メディアが分析している。(C)THE DIGEST

ロックアウトの影響から交渉を進展させられていない鈴木。その現状を米専門メディアが分析している。(C)THE DIGEST

 MLBで続いているロックアウトの影響は、日本球界にも及んでいる。

 昨年12月2日(現地時間)にMLBは、選手会との新労使協定を巡る交渉で合意できず、1995年以来となるロックアウトをスタート。その後、年明けに両者の話し合いは進むと見られていたが、協定の核となる金銭面の交渉は折り合いがつかず……。新シーズンの開幕が大幅にずれ込むのではないかという声も噴出するなど、いまだ出口は見えてこない。

 交渉停滞の煽りを受けるのが、今オフにフリーエージェント(FA)となった選手たちだ。ロックアウト前に駆け込みで新天地を決める例も少なくなかったが、カルロス・コレアやクレイトン・カーショウ、ニック・カステヤノスなど、多くのスターが“宙ぶらりん”の状態にあるのだ。

 文字通りの異常事態にあって、日本人スラッガーもキャリアの岐路に立たされている。今オフに広島からポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明した鈴木誠也だ。

 もっとも、日本での通算9年で打率.315、長打率.570を記録した27歳は、人気銘柄のひとりではある。ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、テキサス・レンジャーズ、シアトル・マリナーズなど、ロックアウト前に交渉に及んでいたとされる球団名も巷を賑わせ、代理人のジョエル・ウルフ氏も「8球団より多く、15球団未満だ」と明言している。

【動画】MLBスカウトをも唸らせる一撃! 鈴木誠也が放った特大アーチをチェック

 とはいえ、だ。FA市場にカステヤノスやカイル・シュワーバーなど実力派外野手も居残っている段階で身動きが取れなくなっている鈴木の現状は決して芳しくはない。米専門メディア『MLB Trade Rumors』は「オーナーと選手会の交渉が長引いた場合に、スズキが日本に戻る選択をしても何ら不思議ではない」と伝えている。

 野球界のありとあらゆる移籍情報を発信している同メディアは、「日本のチームが春季キャンプを始める2月1日がスズキにとってはある種のデッドラインとなり得る」とレポート。そして、こう続けている。

「5年5500万ドル(約63億2500万円)を望んでいるとされる本人と代理人が納得のいく契約をMLB球団と締結するうえで、ポスティングの残り期間となっている20日は、あまりに少ないと言わざるを得ない。日本人選手が怪我という理由以外にキャンプを休むことは極めて稀であることを考えても、スズキは1月下旬までにMLBかNPBかを決めなければならないだろう」
 
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