専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

色褪せない天才バットマンの輝き。米メディアが“MLB歴代トップ100”にイチローを選出した理由は?

THE DIGEST編集部

2022.02.04

力だけに頼らない卓越した打撃スキルで違いを生み出したイチロー。その功績を米メディアが改めて称賛している。(C)Getty Images

力だけに頼らない卓越した打撃スキルで違いを生み出したイチロー。その功績を米メディアが改めて称賛している。(C)Getty Images

 日本が生んだ安打製造機の輝きは、今も色褪せない。

 現地時間2月2日、米スポーツ専門局『ESPN』は、MLBの歴代トップ100人を独自に選出した特集記事を掲載。46位にイチロー(元マリナーズ)をランクインさせた。

 フランク・トーマス(元ホワイトソックス)やトニー・グウィン(元パドレス)、そしてノーラン・ライアン(元アストロズ)など、居並ぶのはいずれも球史に名を刻んだスターばかり。イチローも彼らと同様に、MLBで一時代を築いた。2001年にオリックスからマリナーズに移籍したヒットメーカーは、1年目からMVPと新人王を“ダブル受賞”。 そこから10年連続200安打を記録した。2004年にはジョージ・シスラーの持っていたMLBシーズン最多安打(262)を更新し、文字通り世界一の安打製造機となった。

 さまざまな名シーンとともに、彼が当時に巻き起こした一大フィーバーを覚えている人も少なくない。惜しまれながら引退した天才バットマンについて「彼は日本人で初めてアイコニックな活躍を示したメジャーリーガーだった」と記した『ESPN』は、選出理由について、次のように続けた。

「ステロイド時代のメジャーリーグにあって、その打撃スタイルは稀有で、往年の雰囲気を感じさせた。最初の10シーズンで常に200安打以上を放ち、驚異的な耐久性を誇ったイチローは、メジャーに27歳でやってきたわけだが、それでも難なく3000安打(日本時代を含めると4367本)を達成した」

【動画】18年前の衝撃!世界記録を打ち破ったイチローのヒットシーンをチェック

 さらに同メディアは、ヒットを淡々と打ち続ける偉才の姿を「唯一無二だった」とも褒めちぎる。そして独特な表現でナンバー51を称えた。

「イチローがパワーヒッター全盛の時代にあって、ひときわ異彩を放つ存在だったのは間違いない。彼のように内野安打ばかりを集めた動画がYouTube上にあがる選手が他にいるだろうか?」

 往年のスーパースターたちと同格、あるいはそれ以上として扱われる。これこそが、イチローの傑物ぶりを如実に物語る一例と言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「自分らしさを忘れるな」――大谷翔平の歴史的快進撃を支えた“偉才”イチローの助言。米誌で明かされた秘話

【関連記事】大谷翔平のバントが思い起こさせた、イチローの言葉。「頭を使わない野球」の時代に現われた偉才の価値

【PHOTO】大谷翔平、イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ…MLBで活躍した歴代日本人選手を一挙振り返り!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号